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実録!竿先が壊れてパーツを取り寄せ自己修理するまで

釣りコラム

独断と偏見、そして自らの経験を元に言い切ってしまいますが、釣具の破損で一番多いのは竿先をポッキリと折ってしまうことだと思います。

竿先が折れるシチュエーションは様々。釣りの最中にうっかりぶつけてポッキリ、うっかり踏んでポッキリ。はたまた釣りが終わってから竿の収納中にポッキリ、家に帰ってから竿の清掃中にポッキリ。ちなみにこれ全部私が経験したことです。お前何本ほど折っとんねん。

ときに数キロの重みに耐えて魚を釣り上げてくれる頼もしい竿も、特定の状況だとまるでポッキーのように簡単に折れる。折ったことある人には共感してもらえるはず。特に竿を縮めた状態のときに横方向の負荷がかかると折れやすいです。

そんな私ですが先日また折ってしまいました。よりによって釣り場でさあ釣りを始めようってときに。その場は応急処置でしのいだのですが、今まで2回ほど折った竿を素人修理しつつだましだまし使っていたのでパーツに限界がきました。そこで今回は釣具屋で新しくパーツを取り寄せてから自分で修理することに。

この記事はその記録です。

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【前日譚】繰り返された竿先の破損

折れた箇所が竿先に近いなら自分で直せます

あれ?前にも同じようなことを書いてなかった?と気付いていただいた方がいたとすれば、それは賢明な読者様です。ありがとうございます。こちらの記事ですね。

今回はちょっと過程が違います。

繰り返し折って短くなった竿先に限界が

今回はこんな感じで盛大に竿先を失いました。これは後ほど取り寄せた新品パーツと破損パーツを並べて長さを比較したものです。

もちろん上が新品。長さにして15センチ差ぐらいでしょうか。

一気にここまで折ったわけではありません。折っては自己修理、折っては自己修理を繰り返してここまで短くなりました。その過程でロウソクのようにちびちびと減ってきたわけです。

なおこの竿は、このブログの”推し竿”ともいえるシマノランドメイト3-450PTS。(現在既に廃盤となっています)

詳しい記事はこちら。

本当に気に入ってまして非常に稼働率が高い竿です。買って早々に竿先が折れたんですが、なんとか自分で修理しつつ1年ほど使い続けていました。

「けれどあの日はまだ知る由もなかったんだ…彼に限界が近づいていることなど…」

【9月3日未明】幾度目かの竿先破損で限界が

この日はタチウオを狙って午前3時に釣り場到着。

まだ時期的に釣れる可能性が低いであろう場所ですが、同じようにタチウオを狙っている人がチラホラ。やはり釣れてる気配はないものの、竿を出さなきゃ釣れるもんも釣れんということでまずはウキ釣り仕掛けを準備。

ロッドケースから竿を取り出してカバーを外しリールをセット。さあラインを通そうとトップガイドを触ると…

ポロリ。あーまた折れた。しかも竿先の素材がそのまま穴に残っちゃってる厄介な折れ方。取り付けるには穴の中のゴミを掃除しないといけません。

これは現場で直せそうにもないので、タックルボックスに入れていたリペアキットのトップガイドを装着して応急処置をしました。竿が折れても現場で冷静に対処できるようになった自分に感心しつつタチウオの浮き釣りを始めます。並行してルアーロットでワインドとテンヤの引き釣りも。まあ釣れませんでしたけど。

帰宅後、改めて破損箇所を確認。もうかなりの長さを折ってきたので元々付いていたトップガイドは装着できそうにないです。この竿は遠投仕様なのでトップガイドの径が大きい。対してリペアキットにあるトップガイドはあくまで普通の磯竿用なので径が小さい。使えないこともないですが、この状態では遠投仕様という特性を活かせません。

さてどうしたもんかな。

【9月3日夜】パーツの入手方法を調べる

この竿は安価であるものの、釣竿の一流メーカーであるシマノの磯竿です。シマノの製品であればパーツ単位で入手ができることを思い出しました。

せや!竿先の本体(どう表現すればいいのか分からない…)さえ手に入れば、後はもともとのトップガイドを自分で取り付ければええんや!これでいこう。

早速シマノのウェブサイトを確認したところ、「修理・パーツ注文の流れ」というドンピシャの内容が。

どうやらシマノから直接購入することは出来ず、代理店である釣具屋を通さないと買えないようです。THE日本の商習慣。

ネットからパーツ単位で注文できる釣具屋のサイトもあるにはありましたが、幸いにして私の自宅から自転車で3分ぐらいの距離に大型釣具店があります。デカデカと”SHIMANO”の看板もあるので当然ながらシマノ取扱店。

竿自体は他のお店のネット通販で買いましたが、それでも問題ないようです。パーツの取り寄せはそこでやってもらうことにしましょう。

 【9月4日】必要なパーツを特定する

後は店頭でどのパーツが必要か伝えればいいわけですが、行き違いがあって見当違いなパーツがきても困ります。正確に伝えねば。事前に価格も分かればなお良し。

先ほどのシマノのページから価格表へのリンクがありました。

もちろんランドメイト3-450PTSの価格表も。

※価格表PDFをキャプチャ

う~ん、俺が求めている竿先はどれなんだ?一番上の[0001 / #01 /  1,600]がそれっぽいんだけど確固たる情報がない。リールの価格表には分解図が一緒に掲載されていて一目瞭然なんだけど。

探したところ他のページに竿のパーツについての説明が。シマノでは竿共通で特定のルールに基づいた番号がつけられているようです。

磯竿のような振出竿(伸ばしてセッティングするタイプ)は、一番目の節が[0001]という品番になるようです。ということでさっきの予測は正しいことが確認できました。

念のため価格表を印刷し該当するパーツに赤線を引いて、これを釣具屋の店員に渡すことにします。これで完璧。

【9月9日】釣り具屋の店頭で取り寄せの手続き

都合により数日後に釣具屋へ。

今まで気にしたこともありませんでしたが、レジの横にアフターサービスコーナーなるものがありました。そこの店員を捕まえて価格表を見せます。滞りなく話が通りました。やっぱりこうしておけばスムーズ。

聞けば4日後の13日に入荷予定とのこと。最短一週間みたいな表記だったのでえらく早い。たぶんタイミングが良かったんでしょう。控えをもらって手続き完了。代金は商品受取時に支払うようです。

【9月13日】釣具屋でパーツを受け取る

夕方に「入荷しました」との電話が入ったので帰宅がてら釣具屋へ。自宅近くに大型釣具屋があるってのは便利です。

滞りなく目的のパーツを受け取ってレジで支払い。1,600円+消費税。取り寄せ料金的ものは不要でした。ちゃんとポイントもついたし。

【9月13日】自分で補修を試みる

ようやくブツが手に入りました。よせばいいのにあると分かればすぐに手を付けたくなるもの。帰宅したその足で修理に取り掛かりました。

純正の竿先なのでトップガイドもそのままカポっとはまるのかと思ったら、ちょっと軸が太い。表面の塗装をガリガリとヤスリで削ってちょうどいいサイズに仕上げ、ホットボンドで接着。はい、というわけで元通り。1年ぶりに本来の長さに戻りました。

詳しい修理工程についてはこちらの記事をご覧ください。これと同じです。

自分で直す自信がなければ、もちろん修理込みで依頼をすることができます。その場合は竿を一旦預けることになるので日数や修理工賃がかかりますが、ちゃんとしたメーカーでの修理なんで安心です。

その点、自己修理だと安くて早いんですが、また同じように折れるんじゃないかという不安も既にあったり。なかったり。いや、ありありです。そしたらまた考えよう…

壊れたらちゃんと修理しよう(自戒)

やっぱりちゃんとしたメーカーの商品なら、こういったアフターサービスも充実しているので安心ですね。どこのメーカーか良く分からない激安竿だとこうはいかないはず。というわけでやっぱり初心者用1本目の竿はこちらをオススメします。

今回の反省点としては、壊れたら然るべきタイミングでしっかり直さないといけないなということ。

慣れてきたせいか手軽に応急処置を繰り返してきましたが、竿は本来の長さでベストパフォーマンスを発揮するように設計されているはず。たぶん、ガイド一つ一つに対してかかる負荷なんかも綿密に計算されているに違いない。

この竿が何度も折れたのは、多少なりとも短くなったせいでバランスが悪くなりトップガイド付近に負荷がかかっていたせいもあるのかなと思います。実を言うと2番目のガイドは入らなくなって抜いてたし。その分バランスが偏ってトップガイドに辛い思いをさせていたのかと…

シーズン中に竿が使えなくなるのは嫌なので応急処置でしのいできたわけですが、オフシーズンにきっちり修理しとくべきだったなと今さらながら反省している次第です。