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夜釣りで手元だけ照らすならこれ!軽量高コスパなヘッドライト「ジェントスGDシリーズ」

初心者向け釣具特集便利アイテム

夏場の日中は猛烈な暑さと日差しでとても釣りなんてする気になれませんが、早朝と夕方はいくぶん過ごしやすくなります。野外ならなおさら。

朝夕は”朝まずめ”と”夕まずめ”という、釣りにおいて絶好のチャンスタイムを挟みます。魚種にもよるので必ずしもというわけではありませんが、確実に魚が釣れやすくなる時間帯です。

朝まずめに釣りをするには夜明け前に釣り場に着く必要があります。夕まずめを狙うなら遅くとも日の入り前には釣り場に着いて竿を出し、日が沈んでから帰路につくことになります。いずれも外は暗い時間帯。

釣り公園などのファミリー向けの釣り場であれば、最低限の照明や常夜灯があるはずなので歩くにも困るような暗さになることはないでしょう。とはいえ手元は暗く、何も照明が無い状態でラインを結ぶなどは困難です。何らかの補助照明が必要。

今は懐中電灯を持ち歩かずともスマホにLEDライトが付いているからそれを使う人もいると思いますが、釣りに使うには不便ですよね。片手が塞がるし、汚れた手で触るのも抵抗あるし。

そこで便利なのが「ヘッドライト」です。

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軽さと安さに重点を置いてヘッドライトを選ぶ

最初に買ったのはLEDを”21灯”搭載した無銘商品

釣りを再開して2年目の夏、釣りにも慣れて釣り場の土地勘もついてきたので朝早くや夜遅くまで釣りをするということが増えてきました。当初は何の照明器具も持たず何とかやってたんですが、やっぱり不便です。

そんなとき近所の釣具屋でLEDヘッドライトが300円で売られているのを発見。メーカー品ではないけどLEDが21個も付いてるらしい。なのにこの値段?安い!買った!というわけで人生で初めて買ったヘッドライトはこんなヘッドライトでした。

実を言いますと子供の頃から憧れてたんですよヘッドライト。こんな安モンですが、買ったときは嬉しくて夜中に装着して部屋のあちこち照らしてはワクワクしてました。おっさんなのに。

ちなみにこのライトは電池ボックスが額の位置にあって単四電池が3本必要でした。これが結構重くて、装着したまま小走りすると目の上でライトと電池ボックスがバインバインと跳ねるのです。バンドも外れやすい。

他を知らなかったので明るさはこんなもんかと納得しながら使っていましたが、ワンシーズンで接触不良になり早々にゴミ箱行きに。値段が値段だけに仕方ないと割り切って、来シーズンになったら新しいのを買おうと思いつつシーズンオフへ突入。

軽さと安さを重点に選んだのがジェントスのGDシリーズ

季節は巡り再び夜釣りシーズンがやってきました。

前のヘッドライトで重いのには懲りていたので、軽量モデルというのを主眼に探しました。軽量、つまりは内蔵する電池が少ないタイプ。

そこで見つけたのがこのジェントスの「GD-002D」でした。

電源は単三電池1本のみ。ライトの部分も小さいし他のどのヘッドライトより軽そうです。

明るさは「50ルーメン」とあります。この数字、分かる人にはどれぐらいの明るさか分かるんでしょうけど私はピンときません。「前に使ってたLED21灯より電池が少ない。それにLEDも1個しかない。電源が小さい分明るさは犠牲になってるに違いない。前に使ってたライトよりは暗いだろうけど専門メーカーの商品だし大丈夫だろう。」そう判断して買いました。

めっちゃ明るいやん!(自分比)

届いてすぐテスト電池を入れて試しに点灯してみたんですよ。どんな明るさだろうと目にライトを向けた状態で。でスイッチオン。うわっ!明るい!直視できない程度に眩しい。

光にワイドさはないので照らせる範囲は狭いのですが、手元を照らすには十分すぎる明るさでした。て言うか前使ってたLED21灯って何やったんやろう?あれより数倍明るいわ。21という数はまやかしだったのか…

以降、朝まずめと夕まずめが絡む釣行には欠かせないアイテムとなりました。

安くて軽くて明るい「ジェントス小型ヘッドライト GD-002D」

このヘッドライトはこんな釣り人に向いています。

  • 釣り場は最低限の照明が設置されていて真っ暗闇ではない
  • 明るさ的に手元さえ照らせれば十分だ
  • 綺麗好きなのでヘッドバンドが汚れたら洗濯したい
  • 生活防水程度の防水性能があったほうが安心だ
  • とにかく軽いヘッドライトを探している
  • とにかく安いヘッドライトを探している
  • 単三エネループ(あるいはニッケル水素充電池全般)を持て余している

それでは「GD-002D」について詳しく見ていきましょう。たかだか1,000円程度の商品を粘着質にレビューするよ!

電池を含んで「80グラム」 とにかく軽いので疲れない

メーカーサイトには電池を含めた重量が80グラムとあります。ほんまかいな?と疑り深い私は実際に測ってみました。

81グラムとでました。電池はエネループの単三が1本入っている状態です。電池によって数グラム程度の差異はあるのでこれはほぼメーカーの数値通りといえます。

80グラムというと釣りのオモリに換算すれば21号ってとこか…そう考えると重い気がしてきますが、バンドを介して頭全体で支えるので全く気になる重量ではありません。

ざっと他のヘッドライトの重量も調べましたが、やはり80グラムというのは単三電池を電源としているヘッドライトでは最軽量クラス。長時間装着するとなると数十グラムの差というのが意外と疲労度に大きく影響してくるので、軽いにこしたことはないです。

バンドは取り外して洗濯可

従来のジェントスのヘッドライトはイエロー×ブラックのデザインという印象でしたが、最近のシリーズはレッド×ブラックに移行してきているようです。黄色×黒のいわゆるトラカラーだと、いかにも業務用というイメージになってしまうので個人的には最近のほうが好みの配色。

当然ながらバンドはサイズ調整が可能です。デカ頭の私から8歳の息子のサイズまで問題なく対応できました。

本体とバンドの接続はバンドの端にある輪っかをスリットに引っ掛けるだけなんで取り外しも取り付けも簡単です。汗をかくという季節柄に加えて私は成熟したおっさん、使ったあとに放っておくとなかなかワイルドなスメルが漂いますので、ネットに入れて都度洗濯しています。

バンドで髪が乱れるからヘッドライトを使いたがらない人もいます。確かにその通り逆モヒカン状に髪型が乱れます。朝だろうが夜だろうが釣りが終われば基本は家に直帰なんで私は気にしませんけど。

ライトは「水平~下斜め50度」までの可動範囲あり

ライトは上下の範囲で無段階に角度調整ができます。メーカスペックだと50度の可動範囲とのこと。ちょうど真っ直ぐ水平から斜め下の手元を照らす位置ぐらいまで。狭い可動範囲かもしれませんが、手元を照らすという役目さえ果たしてくれれば問題無し。

無段階の角度調整と書きましたが、これはカチカチとしたクリック感がなくスルスルと動くということです。経験上、どういうアイテムでもクリック式で固定する機構は壊れやすいという先入観があるんで安心ポイント。ほら、安物扇風機の上下角度も使っているうちに”頭が上がらない”状態になりませんか?

余談ですが、ケーブル類にある中間スイッチも壊れやすいので私は嫌いです。ほら、昔よくあったイヤホンのボリューム調整をするスライドスイッチだったり、コタツの電源スイッチだったり。

「IP54準拠」で雨に降られても大丈夫

やむを得ず雨の中で夜釣りをすることもあるでしょうから、防水性能もあったほうがいいですよね。このライトの防水性能は”IP54準拠”とあります。

このIPって単に防水性能だけの指標だと思ってたんですが、一桁目が防塵、二桁目が防水に関する数字だそうです。

でIP54だと、一桁目の【5】が砂粒や埃程度なら内部に侵入しないか多少入っても問題なしということ、二桁目の【4】が飛沫程度ならどこからかけても問題なしということらしい。釣りにおいて防塵を気にすることはないかな。

飛沫ってのがどの程度のものかいまいち分かりませんが、雨程度なら問題ないようです。水の中に落として浸水させるとかはダメですよ。たぶん。

実際触ってみてどうかというと、電池ボックスの蓋は特にパッキンが付いているわけではないのでほんまに大丈夫かな?って感じです。

追記(16/08/05):
すいません。よく見たら蓋ではなく本体側の電池ボックスに付近にパッキンというかOリングが付いてました。下の画像は同タイプのGD-702Dです。黒い本体色なので分かりにくいのですがGD-002Dにもちゃんとついてます。ゆえに電池ボックスへは浸水しにくいはず。

スイッチはゴム製のものがカッチリははまっているので安心感がある。このスイッチは本体の上についていて押すと点灯/消灯/明るさ変更が出来ます。

釣りをしていればエサや魚でどうしても手が汚れて、やむを得ずその手でスイッチを押さないといけないこともあります。でも一応防水性能があるので多少水がかかっても大丈夫なはず。

家に帰ってみたらカピカピのアミエビがスイッチに付いてましたということがありますが、これなら簡単に掃除できるので安心です。私はそのまま水道でジャーッと洗っちゃいます。

明るさ2段階調整可 エコモードでも十分明るい

ライトの明るさは50ルーメンと18ルーメンの明るさで切り替え可能。スイッチを押すと、50ルーメンで点灯→18ルーメンで点灯→消灯の順で切り替わります。

18ルーメンって数値が低く見えるけど実際のとこどうやねん?と気になりますが、手元を照らすという目的であれば18ルーメンで十分でした。この18ルーメンはECOモードということになっていて、なるほど単三電池1本で16時間も使えるようです。50ルーメンだと8時間。私は通常このECOモード、何か必要に駆られたときだけHIGHモード(50ルーメン)に切り替えて使っています。

このライトの特性として「ワイドビーム」という説明がありますが、個人的な感覚だと「これがワイド?」という感想。少なくとも手元を照らす範囲では照射範囲が狭い気がします。使う分において問題はないですけど。

充電池対応 単三一本でひと晩使える

電源は単三電池1本のみ。

商品説明として「エネループ使用可能」とあります。もちろんエネループ以外の充電池、通常のアルカリ電池やマンガン電池でも使用可能です。もし電池がなくなってもその辺で買えるから安心。

私は使わなくなった機器に入れていたエネループをずっと死蔵していたので、このヘッドライト用に使うことで有効活用できました。使ってないエネループ、もしくはその類の充電池の1本や2本は家に転がってませんか?

先にも書きましたが、単三電池1本でHIGHモードなら8時間、ECOモードなら16時間使えます。夏場の短い夜ならHIGHモードでもなんとか一晩、それ以外の夜が長い季節でもECOモードと使い分けながらだと十分に一晩持ちます。不安なら予備電池を携行。って言っても単三電池1本なんでたいした荷物にもならないはず。

ちなみに電池の蓋はねじ込みタイプなんですが、正直これは暗いところだと開け閉めが面倒です。そんな頻繁に電池交換をするわけじゃないんでたいした問題にはならないんですけども。

 実売1,000円を切る弟分の「GD-702D」も

最近になって同シリーズで「GD-702D」という機種が発売されました。GD-002Dより若干安く売られています。これも購入して息子に使わせています。

本体の形状や重さはGD-002と同じで、デザイン的にスイッチや本体の一部に赤の差し色が使われています。男子的なセンス(中二的センス)だと正直こっちのデザインのほうがかっこいい。

明るさは30ルーメン固定ですが、先述の通り18ルーメンでも十分に事足りるので明るさは問題なし。その分長い時間点灯できるしスイッチも単純なON/OFF動作なので使いやすい。

それとGD-002Dには付属していたテスト電池が省かれています。これによってコストダウンができたのか分かりませんが、たいがいのネットショップで実売1,000円以下で売られています。手持ちの充電池があるならテスト電池なんて不要だし、いつ切れるか分からない不安材料でしかないので問題なし。GD-002Dよりこっちのほうがオススメかもしれません。

ジェントスは外資系ではない

どうでもいいんですが、ジェントスって本体のデザインやウェブサイトとかの広告媒体のデザインからして外資系の企業だと思ってました。

どころが沿革を見ると純然たる日本企業のようす。全くの思い込みでした。

ヘッドライト装着時に気をつけたいこと

むやみに海面を照らさない

海面をライトで照らしてしまうと魚が散るといわれることがあります。魚が警戒してしまい釣れなくなるということです。実際どうなのか、あったとしてどれぐらい影響があるのかは魚に聞かないと分かりません。

ただ気にする人は気にしますし、特にエサ釣り師はそこに敏感だと思います。ライトで照らして海中を覗きたい気持ちはあると思いますが、周囲に釣り人がいる場合は出来る限り控えるようにしましょう。

近くに誰もいないなら、ベイト(エサになる小魚)のチェックがてら足元を照らしてみるのもいいと思います。夜の海面というは意外と生命感に満ち溢れていて、小魚やイカがユラユラ泳いでいるのを見れたりします。

でも正直夜の海ってなんともいえない恐さがないですか?よもや見てはいけないものがライトに照らされたらと思うと恐くなるんで私は最小限しかライトを照らせません…。漂流している丸太らしき物体がもし人間だったらとか、ブイが人の頭に見えたりとか…。ビビリ過ぎ?

人に向けてライトを照らさない

暗闇に慣れた目だと、たいして明るくないヘッドライトでも太陽拳かと思うぐらいの目くらましになってしまいます。

結構遠い位置でも光は届いてしまいますので、隣の釣り人はどんな感じかな?と様子をさぐるときはライトで照らさないように注意しましょう。いらぬトラブルのもとです。必要ないときはライトを消しておくか下向きにしておくのがマナー。

地元民らしきフレンドリーなおじさんがいてあれこれ話しかけてくれるのはいいんだけど、話すたびずっとライトを照らされ続けてトホホということがありました。後光差しておじさんの顔見えないし。

安全快適に夜釣りを楽しみましょう

夜釣りは非日常感があって楽しいものです。

波間に浮かぶ電気ウキを期待に満ちた目で見続ける、遠い沖を航行する船を眺める、岸壁に打ち寄せる波の音を聞く、ただぼんやりと灯台の灯りを目で追う。夜の闇は非日常を演出してくれます。

ただその闇の裏には昼の何倍もの危険が潜んでいるともいえます。海への落水なんてもってのほかだし、うっかり足元に落ちていた針やルアーでケガをしたり、段差がみえなくて転倒したり、昼間に比べれば危険度はぐっと高くなります。

根本的な対策にはなりませんが、ヘッドライトがその危険を回避するためのアイテムに成り得るはずです。安全のために十分配慮をして安全快適に夜釣りをたのしみましょう。