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プールが釣り堀に?管理釣り場でマスを釣る@服部緑地ウォーターランドフィッシングパーク[2019.01.12]

釣りコラム

遅ればせながら明けましておめでとうございます。もうとっくに正月は明けてるんですがおめでとうございます。今年も残すところ350日あまりとなりました。まったく気ぜわしいですね。

水温が高いせいか、2019年1月の大阪湾ではまだ秋の余韻を引きずったターゲットが釣れています。芦屋から西宮界隈で1月までサヨリが釣れているというのは、私が釣りを再開した2014年からに限っては聞いたことがないレアケース。今頃になって何故かサバまで入ってきてるらしく。

とはいえ2018年の海釣りシーズンは終了したという認識で気持ちを切り替え済みなので、なかなか足が向きません。寒いし。だいたいこういう時期の回遊魚は一瞬で時合いが終わったりするし。寒いし。メバリングとかやってみたいなと思いつつも海は遠いし。寒いし。

そんなわけで近場で手軽に釣りを楽しみたい…できれば食べられる魚を釣りたい…そんな釣り場が…できた!しかも小さい頃から慣れ親しんだ服部緑地に!

2022年4月末をもって服部緑地ウォーターランドフィッシングパークの営業は終了となっています

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服部緑地のプールが釣り場に!

冬場限定で管理釣り場

2018年末に「服部緑地ウォーターランドフィッシングパーク」がオープンしました。

関東ではよくあるらしい、遊園地や公園のプールを冬場限定でマスの釣り堀にしたタイプ。たぶん関西でこの形態は初ですよね?

それほどマス釣りに興味は無かったものの「プールで釣りをするなんて非日常的で面白そうだなあ、いいなあ関東」なんて思っていたらわりと近所にオープンしたわけです。

服部緑地というと、大阪の北摂に住む人なら一度は足を運ぶであろう定番スポット。私も子供の頃から何度も訪れていますし、去年の夏も子どもと遊びに行っています。

そう、今まさに釣り場となっているウォーターランドに。

あっ…(遠い目)

この写真を見てフラッシュバックしてしまいました。このプールに行ったとき流れるプールでiPhoneを紛失し、その前日は愛車を当て逃げされたという不幸が続いたのです。しかしそれはまた別のお話。

iPhoneは届けてくれた人がいて手元に戻りましたが、当て逃げ犯が判明したという連絡はありません。クッソー

手軽に楽しむなら2時間コース

とにかくオープンの知らせがあってから早く行かねばと思いつつ、2019年になってようやく行くことができました。

興味がある人の参考になればと思いますので、レポートしたいと思います。細かな情報や料金体系についてはオフィシャルのホームページをご覧いただければと。

気軽に楽しみたいなら2時間のコースがおすすめ。エサ釣り、ルアー、フライ全て同じ料金体系で、2時間コースなら釣った魚は5匹まで無料で持ち帰ることができます。

道具は全てレンタルできるのですが、釣り方によってレンタル料金が異なります。

ルアーの場合、基本タックルのレンタルをレンタルするなら1500円(2019年現在)。このタックルにはルアーが含まれないので、手持ちのものがない場合はルアーも現地で購入する必要があります。なお、エサ釣りと違ってルアーは道具の持ち込み可となっています。

ランディングネット、スカリ、折りたたみ椅子、子供用ライフジャケットなどは無料で貸してもらえますよ。

持ち帰り用のビニール袋ももらえます。

ルアーに挑戦してみよう

マスのエサ釣りは観光施設的な釣り場で何度もやってきているので、ここはひとつ、ルアーでのマス釣りに初チャレンジしてみたいと思います。

以降、この記事は「海でファミリーフィッシングをしている釣り人がルアーでの管釣りに挑戦してみた」という前提でご覧いただければと。タックルのチョイスなど見る人が見ればチグハグかもしれませんがどうか温かい目で見守ってください。

とはいえルアーのタックルはどうしましょう?

レンタルするにはロッドとリール代の1500円とルアー代がかかるから、最低限2000円ぐらいは必要になるよなあ。複数回行くという前提ならもったいない。最低限必要なものを買い足して手持ちのタックルが流用できるならそうしよう。

菅釣り用ルアータックルを検討する

なるべく手持ちのタックルを流用したい

管理釣り場は使用するルアー用タックルについては細かなルールが定められていることが多いようです。服部緑地も例外ではなく。

ルアーのフックはカエシのないバーブレスフックかつシングルフックを使うとか。

なるべく新規購入はなくす方向で、手持ちのタックルの中からこのルールに適合するものを選んで使っていきたいと思います。

リールとラインは無理やりライトショアジギング用を

リールやラインについては特に制限が無いようです。管理釣り場でのルアー釣り(以下管釣り)だと1000番台ぐらいのコンパクトなリールを使うのがセオリーみたいですが、ここはとりあえず手持ちの2500番のリールでまかなおう。

主にタチウオの引き釣りやライトショアジギング用なので巻いてあるラインはPE1号。トラウトには明らかに太過ぎるしバイトを弾きそうな気がしますが、ドラグを緩くして細いリーダーを結束すればなんとかなるだろう。というわけでエサ釣り用として手元にあった1号のフロロハリスを50センチほど電車結びで結束してリーダーにしました。

周りに迷惑さえかけなければいいと思うので、今回のラインシステムはとりあえずこのセッティングでいきます。

が、実釣して分かりましたがPEだと少々難ありでした。その理由はのちほど。

ロッドはライトゲーム用のロッドを新調

ロッドは8ft以下じゃないとダメみたです。となると手持ちのタックルは穴釣り用のテトラ竿しかない。さすがにそれじゃまずいのでロッドは必然的に新調することに。

「鱒レンジャー」なる激安ロッドが管釣りでは定番の安ロッドのようです。

確かにめっちゃ安いし面白そうなロッドなんだけど、柔らか過ぎて他の釣りに流用できそうにない。管理釣り場用というかたちで売られている専用ロッドは汎用性が低いのではないかと思われます。

どうせ買うならメバリングとかライトゲームにも流用できるロッドを買ったほうがいいかなと考え、最終的にこのロッドに決めました。

シマノのロッドだけど実売3000円台。ロッドの種類としてはアジングロッドになるのかな。0.8グラムから10グラムのルアーまで対応しており、管釣りのルアーのほとんどがその範疇です。

対応表にもトラウトの欄に「★」ひとつがあるので、最適じゃないけど使えるよと公式に書いてあります。amazonのレビューを見ると「管釣りには長すぎる」とか書いてあるけど、そこは工夫で乗り切れるでしょう。

まあこれも実釣時に「確かに長過ぎる」と分かるんですが。

ルアーはスプーンを中心にいくつか

ルアーは適当にこんな感じで揃えました。

スプーンは1.5グラムから1.8グラムぐらいがスタンダードらしいので、その範囲のウェイトで金属光沢がある派手系なやつと地味系なやつを。プラグもやってみたかったので、潜るクランクベイトとトップ系のやつを一つずつ。

店頭でみたところ、スプーンはダイワのプレッソシリーズが安くて種類豊富だったのでそこから選んいます。

トップ系のやつはシマノのふわとろ。

超デッドスローで泳ぐとの説明がありましたが、確かに超スロー巻きでクネクネと泳いでくれました。これ、水面で食ってくれたらビジュアル的に楽しいはず。もう一個のピンク色のクランクは貧乏人の味方、プライアルのルアーです。

以上、ロッドとルアーで新規タックル追加は5000円程度に収まりました。 さあ役者は揃った!あとは釣り場へ行くだけだ!

実釣!服部緑地ウォーターランドフィッシングパークで管釣りルアーデビュー 

釣り方によって釣り場を選ぶ

2019年1月12日。釣り場のオープンは朝8時。

朝イチで入場すべく7時に家を出ます。自宅から服部緑地までは車でだいたい20分から30分。到着すると駐車場にある車は数台で、入場待ちも5人ぐらいでした。

※こちらの券売機は2018~2019年シーズンのものです。現状とは異なる可能性があります

オープンと同時に券売機で2時間のチケットを買い、受け付けで首掛けのホルダーに入れてもらっていざ釣り場へ。ランディングネットがない場合は受付の前に並べてありますので、忘れずそこから借りていきましょう。

施設内にいくつかプールがありますが、釣り方によって竿が出せる場所が区切られています。

大きく分けるとループ状になった「流水プール」と、奥に行くほど水深が深くなる「なぎさプール」のふたつ。どちらでもルアー釣りができますが、しっかりキャスティングしてルアーを楽しみたいなら、ルアー専用で奥行きのあるなぎさプールのほうがいいでしょう。

流水プールは流れるプール本来の流水装置ではなく、管理釣り場用と思われる外付けの流水装置で流れを作っています。

この流れが思いのほか早い。エサ釣りのレンタルタックルは延べ竿のウキ仕掛けなんですが、すぐに仕掛けが流されるので頻繁に打ち返す必要があります。かなりせわしくなるので、のんびりウキ釣りって雰囲気を想像してると面食らうかも。

これは下見がてら子どもを連れて正月明けにエサ釣りをしたときの写真です。左の橋の下にあるオレンジ色の装置が水の流れを作っています。水面の荒れ具合から流れの速さが想像できるかもしれません。

エサ釣りは意外とせわしい

エサ釣りについては子どもと一緒にやったので、簡単に補足しておきます。

エサ釣りは自分で道具やエサを持ち込めません。レンタル必須。レンタルするエサ釣り用のタックルは、延べ竿で玉ウキがついたシンプルなウキ釣り仕掛け。ラインが切れるのを防ぐためか、針は太軸でハリスもかなり太めでした。

別途購入するエサは3種類から選べて、コーン、魚肉ソーセージ、イクラの3種。イクラだけちょっと高い。スタッフに聞けば最適なエサを教えてくれると思います。

さっきも書いたように流水プールは流れが早いので、仕掛けが下流まで流れたら一旦上げてまた上流に打ち込み直さないといけません。釣りに慣れてないとちょっと大変かも。

エサ釣りの場合は針を喉奥に飲まれることが多いので、針はずしが必要になることも多々あります。何メートルかおきに釣り場に据え付けてありましたが、正直かなり使いにくかったので、手持ちのもので使い慣れたものがあるならそれを持参したほうがいいかも。

ウォータースライダー付近にちびっこ用の釣り場もあるのですが、そこはチェックできなかったので省略させてもらいます。

見たところほとんど流れがなかったんでのんびり釣れるんじゃないかと。マップによってはここが禁漁区と書かれている場合がありますが、オープン後に釣り可能なエリアとして追加されたようです。

なぎさプールでルアー実釣!

なぎさプールはこんな感じ

ではそろそろルアーをやっていきたいと思います。場所はこちら。ルアー専用エリアのなぎさプール。

施設の一番奥にあって最も面積の広いプールです。

この手のファミリー向けプールによくある、奥に行くにしたがってだんだん深くなるつくり。最深部の水深が1.2メートル。奥半分ぐらいがその水深になっています。ちなみにこのプールについて波が出るプールと誤解されている方が多いようですが、夏のプール営業時でもそのような仕組みはありません。

ちょうど一番奥の中央に例の流水装置が設置してあって、プールの真ん中に本流、プールの円周はその流れが反転した緩やかな流れがありました。

この日はプールの奥の方に釣り座を構えたんですが、水は抹茶色で透明度が低く底がまったく見えない状態。お世辞にもキレイとはいえない水質でした。アクアリウムでいうところのグリーンウォーター、あるいは青水の状態。

おまけに死んだ魚が何匹もプカプカ浮いてるし。管理釣り場についてはあまり知識がないんですが、こんなもんなんですかね。スタッフが巡回してるんだし、網ですくって回収すればいいのになあ。ヒレが溶けた個体やカビが生えて息も絶え絶えの個体も目立つので水質改善対策ができるなら検討して欲しいところです。

おっと愚痴がこぼれました。いろいろ難しいでしょうが、正直者がバカを見るようなことにはなるべくしないで欲しいなと思います。

ではそろそろ始めましょう。

軽いルアーでキャストがままならない

まずは管釣りの定番らしい赤金系のスプーンを投げます。

これで持ち帰り可能な5匹、家族へのお土産分を確実にゲットしてあとはいろいろ試して遊ぶのだ!

まずは流れの本流を狙ってファーストキャスト!足元から2メートルの水面にポチャン。

初めて使うロッド、普段使わない1.8グラムの軽量ルアー。つかめない距離感。最初は仕方ない。とりあえず回収してキャスト…しようと思ったらラインが穂先に絡んどるがな。軽い仕掛けでPEは扱いづらいな。

それでも次第に慣れて、最終的にほとんど絡むこともなくなったし狙った位置にキャスティングできるようになりました。なお、調子に乗ってフルキャストすると対岸の人とオマツリしてしまう程度の広さなので気をつけましょう。

PEラインのせいでスプーンが沈まない!すぐ浮く!

しかし管釣りにおけるPEラインのデメリットがもうひとつ明らかになります。

スプーンが沈まないんだなコレが。いや沈むは沈むんだけど、PEラインの浮力に引っ張られてなかなか落ちていかないし、リトリーブしたらすぐ浮いてくる。いろいろなアクションを試したいけど、超遅巻き、デッドスローリトリーブしか打つ手がありません。

PEが沈まないからルアーも沈みにくいってのは知識としてあったけど、メタルジグなんかをつかってるとそうそう意識する機会はないわけで。なるほどこういうことかと今回身をもって理解できました。

1号じゃなくてもっと細いPEなら違ってくるかもしれませんが、それだったら素直にナイロンラインにしたほうがよさそうですね。

そう考えると細いラインを巻くのに都合がいい、1000番ぐらいの小さなスピニングが管釣りに適しているのも合点がいきます。

勉強になった。

なんやかんや問題がありつつも、頻繁にアタリはあって5割ぐらいの確率で釣れるようになってきます。

でもアタリがあっても弾いちゃっている感があって、これもPEのせいなのかな。 もちろん感度がいいから細かいアタリも拾えてそれはそれで楽しいのだけど。

ロッドが長くて取り込みが大変!

そしてロッドにも難がありました。

キャスティングやリトリーブには問題はありません。問題は取り込みをするとき。管釣り用のランディングネットって柄が短いから、7ftのロッドで取り込もうとすると魚に届かない!もう30センチ短ければ問題ないんだけどなー。そういえば管釣り用のロッドって5ftとか6ftだもんなあ。

いや、ランディングネットが短いからロッドが短いというのは因果関係が逆だとは分かってます。それほど遠投する必要がないから、取り回しがしやすい5ftとか6ftのロッドが管理釣り場用ロッドとして使われているのでしょうけど。

ランディングのときにぶっこ抜いてとりあえず陸に上げる手段もあるけど、リリースの可能性がある魚にそれはNG。可能な限り優しく扱うべき。

どちらかというと、細かく細分化された末にできた専用タックルというものに否定的な考えでいますが、なるほど、なるべくしてそうなっているのだなと思わされる釣行になりました。

ルアーは金属系の光沢があるスプーンが良さげ

用意していたルアーは一通り使ってみました。

この中でアタリがあったのは手前3つの金属光沢があるスプーンのみ。

なかでもこの日一番のヒットはこれでした。ダイワプレッソアダムのマンハッタン。

マットな質感の地味なスプーンにはまったく反応なし。たぶんこれは濁りの強い水質のせいかと思われます。金属光沢のフラッシングがないとダメだったのではと。知らんけど。

プラグも試したんですが今回はだめでした。2時間釣りをしている間、水面で何匹もライズするタイミングが何回かあってトップ系のやつも試したんですが、バイトには持ち込めず。もう少し気温が上がった3月とかならもっとチャンスがあるのかなあ。また試してみよう。

反省点はありつつも楽しめた2時間

多少ムラはありつつも、ほぼ毎投ごとにアタリがありました。暇を感じることはなくあっという間に2時間が経過した感じ。

よく釣れるポイントは流れがヨレたところ。流れの本流にキャストしてスプーンを流しながら底まで沈め、ヨレのところで反転させてから2秒1巻きぐらいの速度でゆっくりただ巻きしてくるのが今回のアタリパターン。ドリフトっていうんですか?こういうの。

さっき書いたロッドの長さのせいで取り込みミスも連発しましたが、トータルでは10匹ほどニジマスが釣れてとりあえず満足。大きめの5匹を選んで持ち帰りました。平均サイズは25センチ前後でしたが、中には50センチほどの大物もいるようなので思いがけないやりとりも楽しめそうです。

個人的には専用タックルが存在する意味というのが身をもって理解できて、収穫のある釣りでした。なんだかんだでかなり楽しめましたので、また機会を見て行ってみるつもりです。時間が空けば手軽に行けるのが魅力だと思いますから。

人工の釣り場に放流された魚を決められた方法で釣るという、全部お膳立てされた感じの釣りってどうなんだろう?という気持ちも当初はありました。でもちゃんと攻略性もあって、自分で組み立てた方法で魚が釣れれば単純に嬉しい。なるほど専門のジャンルになっているのも分かる。

場所選びが重要かもしれない

ルアー専用のなぎさプールで何度か釣りをした人なら気付いていると思いますが、明らかにアタリが多いポイントがあります。この場所が狙える釣り座を確保できるかどうかで大きく釣果が変わる可能性があります。それがどの場所かは行って確かめてください。たぶんすぐに分かるはず。実質的に先着4名(2名×2箇所)ってぐらい限られたスペースです。

また、やたらと根掛かりする場所もピンポイントで存在しました。運悪くそのポイントに入ってしまった人は、きっとルアーを無くしてしまったはずです。

夏場にプールとして営業しているときに確認したのですが、ちょうどそのポイントの底に厚さ5ミリあるかないかぐらいのラインがプールを横断する形でひかれていました。ここから水深が深くなるからちびっこは注意しろよっていう目印です。この僅かな段差にひっかかるみたいなので、底を攻める場合は気を付けましょう。

釣ったニジマスをムニエルにして食べた

なお、持ち帰ったニジマスは全てムニエルに。

水質的に食べるのを躊躇するかもしれませんが、丁寧に下処理すればとくに臭みはありませんでした。ホクホクの身で美味しくいただけます。まあ、もうちょっと水質は改善してほしいというのが本音ですが。

ニジマスはぬめりが多くて、取ろうとしても無限にぬるぬるが湧いてくるかのようですが、酢を使えば楽ですよ。

大きめのサイズなら刺身も

サイズの大きなものだと完全に赤身になっているニジマスも交じります。もうこれはサーモンって感じ。

赤身

これぐらいのサイズなら刺身で食べると美味い。淡水魚だから寄生虫がいるというイメージで躊躇するかもしれませんが、国内で養殖されたニジマスは冷凍なしで生食が可能ということになっています。

私自身、この釣り場がきっかけでいくつかの管理釣り場へ足を運ぶようになり、大きめのサイズが釣れたら生で食べてきました。それで体調不良になったことはありません。

やはり水質から「生では臭いんじゃない?」という懸念もあろうかと思いますが、それも特に感じませんでした。まあ、あの水質を見たら気が進まないというのも分かりますけど。

【まとめ】来年以降も続けてほしい

釣り人口拡大のきっかけに

今回の釣り場をネットで調べていたとき、たまたまこのような記事をみつけました。

今回紹介した服部緑地ウォーターランドフィッシングパーク。ここを運営しているゴーセンの社長が、今回の釣り場をオープンさせた狙いを語っている記事です。ニュース系のサイトは時間が経つと記事が消えることが多いので、記録として引用させてもらいます。

釣りにはポテンシャル(潜在能力)がある」と話すのは、テニスラケットのガットや釣り糸などを製造販売するゴーセン(大阪市)の木村純之社長(57)。同社は初の体験型ビジネスとして、冬場の屋外プールを活用した釣り堀事業に参入。「場所を提供すれば釣り人口はまだ増える」と力を込める。

第1弾は、大阪都心部から電車で15分ほどの服部緑地ウォーターランド(豊中市)。流水プールなどにニジマスやイワナを放流している。釣り具を借り、釣った魚を持ち帰ることも可能だ。閑散期の屋外プールの扱いに悩む自治体は多いとされ、「プール活用ならゴーセンと言われるようになれば」と事業の成長に期待する。(2018/11/26-15:47)

記事中にあった「場所を提供すれば釣り人口はまだ増える」という言葉。これには全面同意です。特に今回の釣り場のような都心で手軽に安全に釣りができる場所があるということに大きな意味があると思います。

要はきっかけづくり。

「釣りって難しいと思ってたけど、実はこんなに手軽で簡単に楽しめるんだ」という体験ができることが釣り人口拡大のために重要な要素だと思います。きっかけさえあれば、あとは能動的に情報を集められるようになり、実践して釣り好きに仕上がるはずですから。

私がこのブログを通して実現したい「釣りの障壁をさげて裾野を広げる」という考えと近いものを感じました。

大した力にはなれませんが、またこの釣り場に足を運ぶことで応援したいと思います。

正直言って気になることはいろいろある

オープンからしばらく経って運営上の問題や課題が出てきてるとは思います。僭越ながら数回通って感じた問題や希望を書かせてもらいます。

  • 率直に言って水質が悪く濁りがひどい
  • 死んだ魚や弱った魚が回収されず水面を漂っていたり沈んでいたりする
  • 細かなルールが決められているが運営側のチェックが無く不正がまかり通る
  • 休日は明らかにキャパを超えて入場させるので混雑がひどい
  • 雑な魚の扱いをしてリリースする人が多いためかダメージを負った魚が多い
  • 食べるのを楽しみに釣るので魚の産地を明らかにしてもらえたら安心

特に水質に関してはあそこに足を運んだ誰しもが気になっているところだと思います。年間で一番寒い時期でこれだから、3月に入り気温が上がってきたらどうなってしまうのか。実際この記事を書いてから数回行ってますが、そのたびに悪化が進んでいるように見えました。

厳しいことも書きましたが、できる限り改善してよりよい釣り場になることを願っています。そして来年以降も運営して欲しい。

あなたの近所にあるプールが釣り場になるなる日が来るかもしれないですよ!

追記:2年目のシーズンはどんな感じ?

2019年の冬も引き続き運営されることとなり11月に再オープン。そして12月に2回ほど通ってみました。昨シーズンとの違いを書いておきます。

まず料金が値上げされました。2時間コースで大人子供とも300円アップ。親子で行くと3000円を超えてしまうのは、金銭面と心理面でのハードルアップです。

そしてルアーエリアがなぎさプールのみになり、流れるプールはエサ釣りとフライテンカラ専用エリアとなりました。実質的なルアーエリア縮小です。私が行った2回は特に感じませんでしたが、これはより混雑した状況を招きかねません。

そのなぎさプールですが、例の流水装置が2台稼働するようになりました。とはいえ場所は去年と同じで良く釣れるポイントは変わりません。やはり先着4名という状況に変わりはなく。

流水装置が増えて水質浄化能力が上がったのか、12月現在、去年に比べて水質は良い状態を保っているようです。透明度があり、魚がルアーを追ってくる様子を目視できます。それが要因で警戒心が高いせいか、去年よりアタリが少なく感じました。これは時間の経過とともに変化するでしょう。また、去年は頻繁に見かけた死んだ魚がプカプカ浮いている状況もありませんでした。

以上が2年目の雑感です。

料金が上がってしまったこと、エリアが狭くなりストレスが貯まりそうなこと、やはり限られた場所に釣果が集中すること。これらのことから、週末の混雑しそうなタイミングには足を運びにくくなったかなという印象です。これなら一回行くのを我慢して、広い場所で一日のびのび釣りができる周辺の管理釣り場に行くほうが健全な釣りができるなと。まあ近さと手軽さは魅力なので行くと思いますが。

一方、大阪府下で新たに2箇所のプール型管理釣り場がオープンしました。岸和田と松原の2箇所です。この服部緑地の成功例がなければ実現しなかったことでしょう。そういう意味ではとても意義のある釣り場ですし、私自身釣りの視野が広がったので感謝しています。

追記:3年目のシーズンは

コロナ禍に突入した2020年も営業されており、私も3回ほど釣りをさせてもらいました。

そこでまずルアーエリアを利用した誰しもが思ったであろうこと。それは人入れすぎ問題。感染対策で人数制限をしているということなんですが、年を追うごとに利用者は増えており、明らかにキャパを超えた人を入れています。当然隣との間隔は詰めざるを得なくなり、かなりストレスフル。

私はいつも早めに並ぶので釣り座が確保できないということはないのですが、遅めに来た方は入る場所がなく、仕方なしに釣りが困難な浅瀬エリアでロッドを振るということになります。

これはちょっと運営側も考えてほしいところ。そりゃ人を入れたほうが売り上げは上がりますけど…

また利用者側のモラル低下も目に余ります。決められたレギュレーションを守らず、トレブルフックを使ったりカエシありのフックを使ったり。運営側のチェックがないので、守らない人はやりたい放題。生かしたまま魚を持ち帰り、隣接する池にせっせと放流していたというとんでもない事件も起きていました。開場前のトラブルもありどんどん注意書きの張り紙が増えていく始末…

運営側も水流の装置を3つに増やしたうえで日によってランダムに稼働させて変化をつけるなどの工夫はされてて応援をしたいところはあるのですが、お世辞にも快適とはいい難い状況でした。

2021年の営業も決まったようですが「よっしゃ来年も行くぞ!」という前向きな気持ちにはなれないのが本音です。運営がうまくいっているなら他のプールも活用して場所を増やしてほしいところ。