私は関西地方在住の釣り人です。
20年のブランクを経て釣りを再開し、大阪湾での海釣りを中心に10年ほど釣りを楽しんできました。
子供のころに多少経験があったとはいえ20年も経てば初心者同然。試行錯誤しながらいくつかのシーズンを大阪湾で過ごし、少しずつ釣りを学んでいきました。そして今では休日になると釣りと魚料理に明け暮れています。
釣りという趣味はたくさんの道具が必要だし覚えることもいっぱい。周囲に釣りをする人がいなければ、敷居が高い趣味と感じるのも仕方ないこと。でも実際はそんな手を出しにくい趣味ではないのです。
それに海釣りをするにおいて関西地方、とりわけ大阪湾周辺ににお住まいというのは非常に恵まれた環境だと断言できます。スタート時点から恵まれているのです。興味があるのならぜひ始めて欲しい。
ここでは全くの初心者が大阪湾で釣りをするための情報をまとめました。趣味として釣りを始めたい人の背中を押させてください!
そもそも釣りって何が楽しいの?
例えば私は野球もサッカーもスポーツ全般に全く興味がありません。テレビ中継なんて見て何が楽しいのかと不思議に思っています。
同じように釣りをしない人からしたら釣りも同じようなもんでしょう。早起きしないといけないし魚は臭いしエサはキモいし。何が楽しくてあんな苦行をしてるんだと。
釣りに何を求めるかは人それぞれですが、私がなぜ釣りをするのか書き出してみます。
本当はもっとありますがこんなところです。
人生には非日常が必要だ
釣りをしていると頭の中を日常と切り離すことができます。例えば夜中に家を出て遠い海に出かけるということは、普段と違う時間に行動して普段とは違う場所に行くということ。これは完全に非日常です。
また、日常と頭を切り離せると聞くと釣り場で「ボケーっ」と糸を垂れているイメージをするかもしれません。頭からっぽのイメージで。しかしそんなことはほとんどないと断言します。
釣れない魚を釣るために、あれこれ想像を張り巡らせ、自分の知識と経験の引き出しを片っ端から開けまくり、手も足も頭もずっと動かしたまま。むしろ日常よりせわしい。だからこそ日常と切り離せるわけです。
中年にもなれば日常に嫌な場面も多々出てくるでしょう。不安もあるでしょう。ストレスも貯まるでしょう。釣りはそんなモヤモヤを頭の中から押し出してくれます。悩むすきを埋めてくれます。
健康的に中毒症状を得よう
「快感」とか危ない表現をしてますけど、釣りにはほんと脳内麻薬が出てるんじゃないかと思うほど気持ちいい瞬間があります。
もちろん大きな魚が釣れた時の引きを味わうときなんてのはまさにそうだし、タチウオのウキ釣りでアワセが決まった瞬間なんてまさにそう。ジギングでガツンと魚を掛けたときもそう。たまらんのです。
これだから釣りがやめられないという人は多いはず。
料理という趣味も得られる
魚を食べるのが好きなのも大きな理由。
それまでカレーぐらいしか作れなかった私が釣りを通して料理をするようになり、今では自分専用の出刃包丁や刺身包丁を持つほど。ここまでくれば多分一生をかけた趣味になると思いますし、これは年を取って体力がなくなったとしても続けれられるものです。
釣りをするようになってから料理ができるようになったという人は本当に多いです。
大阪湾ではどんな魚が釣れるの?
大阪湾って汚くない?
今から釣りを始めようとされている初心者の方にとって「大阪湾」はどんなイメージですか?
ゴミだらけのきたない海?沿岸は埋立地と工場だらけで水質汚染がすすんだ海?きたないから魚もあんまりいないんじゃないか?どちらかというとそいういうネガティブなイメージが多いんじゃないでしょうか。
70,80~90年代に子供時代を過ごした人の多くは汚い海という印象だと思います。あの頃は水道水ですら臭かった。
現状も見た目で綺麗か汚いかと言われれば、率直に言って大阪湾は汚く見える海です。特に湾奧と呼ばれる、大阪市域の海、尼崎、西宮、芦屋、神戸の東側の海は透明度が低くて濁っているし、暑い時期だとなんともいえない赤茶色だったりします。大雨が降れば淀川や武庫川から流れてきたゴミだらけになるし。
大阪湾は海産資源豊富な海だった
だからといって魚が少ないかといえばそうではありません。
透明度の低さが必ずしも水の汚さを示すものではないし、栄養の豊富な海だからこその濁りもある。正しく濁っていると言える場合もあります。
大阪湾は古くから「茅渟(チヌ)の海」と呼ばれ、豊富な水産資源に恵まれた海です。
閉鎖的な海域ではあるのですが、北に明石海峡、南に紀淡海峡があるおかげで潮の流れに恵まれており、外の海域からもいろいろな魚が回遊してきます。
同じような大都市圏近郊にある東京湾や伊勢湾に比べて「岸(波止)から釣りをする」ということに関して大阪湾はかなり恵まれた海といえます。
大阪湾で釣れた魚って食べても大丈夫なん?
さっき「率直に言って汚く見える海」と表現した大阪湾。そんな海で釣れた魚を食べても大丈夫なのかと不安になるかもしれませんが、これは自身を持って言います。
大丈夫です!
大阪湾で釣った魚を何百匹と食べてきましたが、体調を崩すとか臭くて食べられないとかといったことはありませんでした。
自分で料理をしない人はとんでもないと思うかもしれませんが、大阪湾で釣れた多くの魚は刺身でも問題なく食べられます。
汚い海といっても数十年前に比べたら水質は明らかに改善していますし、紀淡海峡付近や明石海峡付近まで行けば誰が見ても「きれいな海」になります。
ただ、体質の違いなのか、水の臭み魚の臭みというのを敏感に感じてしまうタイプの人も確かにいるようです。ネットで色々な人とコミュニケーションをとっていると、同じ魚でも自分は何とも感じないのに臭くて食べれないという人もいると分かりました。
釣った後の処理云々は関係なく、そういうこともあるのはご承知のうえで。
暖かい時期には回遊魚がたくさんやってくる
寒くなると大阪湾に程近い紀伊水道で越冬する魚がたくさんいます。なぜなら黒潮に近くて水温が高い水域だから越冬するのに好都合なわけです。
ここで越冬した回遊魚が春を迎えた時期ぐらいから北上を開始し、明石海峡と紀淡海峡からそれぞれ大阪湾に入り込んできます。代表的な回遊魚はアジ、サバ、イワシなどの青魚。それらをエサとするブリやサワラ、タチウオなどの大型回遊魚も追いかけるように大阪湾へ。
秋にはそれがピークを迎え、10月から11月ぐらいの大阪湾は釣りのハイシーズンに突入します。ほんとに秋は魚が豊富。いろんな魚が釣れる。しかも美味しい魚ばかり。
皆さんご存じのアジだって、こんなにたくさん、しかも簡単に釣れちゃいます。
居付きの魚も豊富
「茅渟(チヌ)の海」と呼ばれるだけあり、チヌ、つまりクロダイが多く生息しています。それゆえ大阪湾ではクロダイ釣りが盛ん。
アジやサバなんかの回遊魚に対して、クロダイなど狭い範囲にとどまって生息する魚を「居付きの魚」と呼びます。ルアーフィッシングではシーバスと呼ばれるスズキもそのタイプ。ガシラ(カサゴ)やメバルなど根魚と呼ばれる魚も居付き型の魚です。
沿岸はほぼ埋立地で構成される大阪湾ですが、居付き型の魚も人口の護岸などでたくましく生きています。先に挙げた回遊魚も湾内の深い場所ににとどまる居付きタイプがいて、船釣りでのターゲットになったりします。
居付き型のマアジとして脂が異常にのったメクリアジと呼ばれるマアジがおり、これは大阪湾名物となっています。舌の上で脂がとろけるマアジなんてほとんどの人は食べたことがないはず。そんな幻みたいな魚を自分で釣って食べられるんです。素晴らしくないですか?
回遊魚、居付きの魚。大阪湾で釣れる魚はよりどりみどり。季節によっても狙える魚は違う。選択肢に迷うこと間違いなし。そして同じ魚でもエサとルアー両方で狙えるなど、釣り方の選択肢も膨大です。さあ困りましたね、迷うことばかりで。ワクワクしますね。
初心者はどんな釣りから始めればいい?
まずはサビキ釣りで確実に魚を釣ってほしい
そんな膨大な選択肢がある釣り、どんな釣りから始めればいいのでしょうか?
私の考えとして、初心者の方にはとにかく「何かしらの魚を”確実に”釣って欲しい」と思っています。やっぱり釣れてこその釣り。まずは釣りの楽しさを知って欲しい。
でも経験もテクニックもないのにそんな簡単に魚が釣れる釣り方があるんだろうか?
あるんです!「サビキ釣り」なら時期と場所さえ間違えなければかなり高い確率で魚が釣れるのです。しかも食卓でお馴染みのアジ、サバ、イワシが簡単に。初めての釣りはサビキ釣りが断然おすすめです。
何もこれは私独自の考えではなく、初心者や家族連れがするファミリーフィッシングとしてサビキ釣りは王道です。サビキ釣りに関してはこちらの記事で詳しく説明していますので是非お読みください。
サビキ釣りを通して釣りに慣れてくれば、釣り場でだんだん周りを見る余裕がでてきます。
そしたらサビキ以外の釣りをしている人が目に入るはず。同じアジでもルアーで釣ってる人がいるな。50センチを超えるような大物がここでも釣れるんだ!深海魚みたいな魚が釣れてる!あれがタチウオか!
そこで次にやりたい釣りも見つかるはずです。もちろんずっとサビキ釣りを続けてもいいしですし、他にもいろんな釣りがあなたを待っています。選択肢は膨大ですが、何を選ぶかは自由です。
初心者はどんな釣具をそろえればいい?
まずはリーズナブルで万能な1本の竿と1台のリールを
海釣り初心者がまず最初に揃えるべき釣具、特に最初に選ぶ竿とリールはどうすればいいか…これは非常に難しい選択です。
一昔に比べて釣りのジャンルが細分化してきており、釣り方によって専用の竿が開発されてきたりして、単に「竿」といっても膨大な種類があります。値段もバラバラ。初心者は選ぶのが大変です。
そこで私の考えですが、なるべくリーズナブルに、そして最小限の道具でいろいろな釣りを楽しめること、それが重要じゃないかと。つまりお手頃の価格で万能といえる竿とリールが1つずつあればいいのではないか?
という観点で選んだ竿がこちらの記事で紹介している遠投磯竿3号です。
リールは2500番台のリールが多用途につかえます。
もし、ルアーもエサ釣りも一本の竿でやりたいならシーバスロッドがおすすめ。
実際これらの釣具が全ての釣りに対応できるかというと、釣りの種類によっては「ちょっと使いにくいな」という場面も出てくると思います。釣りに慣れれば慣れるほど違和感を感じやすいでしょう。でもこれを基準にすれば、次に必要な竿やリールはどういうものを選べばいいかということが自ずと分かってきます。
そのための1本目、1台目として最適な釣具は何か。その考えのもと、初心者には万能に使える低価格の竿やリールをオススメしています。
はっきり言って釣具は沼です。最初は安くて最低限の数の道具があればいいやと思ってるけど、知らぬ間にずぶずぶと沼に沈んでいきます。気づけば頭まではまって手には何本も竿を持っています。何故かリールもたくさん。怖い。
どうせみんな沈むんです。最初は万能に使えるものを買って、ゆるやかにそして安全に沼へはまっていってください。私は沼の底であなたがくるのを待っています。
初心者はどこで釣り道具を買えばいい?
初心者は大型の実店舗で買うのがおすすめ
実際に商品を手にとって触れるという点で、初心者はまず実店舗で釣具を買うのがおすすめです。
釣りに興味がないとなかなか目に付かないかもしれませんが、大阪湾岸にはたくさんの釣具店があります。大別するとこの2タイプ。
まず大型チェーン店ですが、関西には以下のような大型釣具チェーンがあります。
意識しないと目に入らないけど、そういえばうちの近所にあったかもというお店があるんじゃないでしょうか?店舗の売り場面積が比較的大きいので目立つはず。
これに加えて、地元密着型の個人商店があります。残念ながら時代の流れとともに段々減ってきていますが、しっかり地域に根付いて頑張っておられるお店もたくさんあります。
大型店と小型店。どちらが初心者向きかというとこれは大型店に軍配があがります。やはり店舗規模からして取扱商品が豊富だし、のちのちの常連客確保のため初心者へのケアも手厚い。お店も明るくて入りやすいはず。
対して小型店はちょっと敷居が高く感じるかもしれません。対象が地元の常連客だったり、商品ラインナップもどちらかというと消耗品が中心だったり。でも釣りに慣れてきた段階で利用すれば大きな味方になります。なにより地元のピンポイントな釣果情報を知れるのは大型店にないメリットといえます。
コスト重視ならネットショップも
価格という面ではやはりネットショップが強いです。Amazonやヨドバシとかだと釣具屋の店頭よりかなり安い場合もあります。
最近はAmazonも初心者向けのページを作ったりして力を入れていますね。
でも実際に手に持って触ることができないデメリットがどうしてもあります。実店舗でさわってネットで買うって手段もあるけど…ね。
中古やリサイクルショップはおすすめしない
最近は中古釣具もいたるところにできています。またハードオフなんかのリサイクルショップでも釣具コーナーがあったりします。
でもはっきりいって初心者に中古釣具はおすすめできません。なぜなら、ある程度経験がないとその商品の価値やコンディションをちゃんと判断できないからです。
わたしもたまにリサイクルショップの釣具コーナーを物色したりするんですが、明らかにダメージを負った竿が高値で売られていたり、極端なケースだと新品を買うより高い中古商品があったり。雑多な中古品を扱っているタイプのリサイクルショップは特にそれが顕著。商品の目効きも管理もできていないのです。
ゆえに初心者に中古釣具はおすすめしません。安くてもリスクが大きい。
釣り経験者が使ってた道具を譲ってくれるという話であれば喜んで頂戴しましょう。もちろん感謝の気持ちは必要ですが、それは新しい道具を買う口実かもしれません。WIN-WINです。
釣りってどれぐらいお金がかかるもの?
最初に必要最低限の道具を揃えるイニシャルコスト、毎回の釣りに必要なエサ代などのランニングコスト。果たしてそれらのコストはいくらぐらいなのか、私の実体験をもとにリアルな数字を記事にしてみました。
この記事に書いたのはあくまで例です。
釣りのスタイルによってコストは大きく変わってくるのですが、サビキ釣りであれば比較的リーズナブルに楽しめます。海が近いのなら交通費も節約できるのでなおさら。
初心者でも釣りができる大阪湾の釣り場はどこ?
まずは釣り公園が無難な選択
釣りに不慣れな初心者が気を使わずに釣りを楽しめる場所、やはりここは釣り公園が第一候補にあがってきます。
大阪湾の釣り公園は北半分に偏っており、南側から反時計回り順に以下の釣り公園があります。
大都市圏に近くて狭い範囲にこれだけ釣り公園があるという環境はやはりめぐまれています。関西や大阪湾岸で釣りが盛んな証拠かもしれません。
これ以外にも大阪南端や和歌山付近にもいくつか釣り公園がありますが、私はそちら方面に詳しくないので割愛させてください。
釣り公園であれば貸竿を取り扱っているところもありますし、売店で仕掛けやエサも買えたりするんで初心者にも安心です。なんなら手ぶらでいけたりも。
初心者におすすめな釣り公園は平磯海づり公園
私の意見として初心者の方には平磯海づり公園がオススメです。水もきれいだし明石海峡をのぞむ景色も最高!
きちんと柵も設置されているので子供連れでも安心です。周辺にもたくさん釣り場があるので、平磯で釣り足りなかったらそこで第2ラウンドを開始できますよ。もう釣りはいいやと思えば近所にアウトレットもあるし。
釣り公園以外の初心者向け釣り場
一部を除き、基本的に釣り公園は入場料が必要。しかも多くの釣り公園は数時間の時間制で、それを超えると時間ごとに延長料金がかかります。どうしてもそれが頭にあってのんびりまったり楽しめない側面があるのも事実。
そこで選択肢にあがるのが、無料で開放されている「釣りが可能な公園」です。
おすすめなのは、先ほど紹介した平磯海づり公園の近くにある神戸垂水のアジュール舞子。明石海峡大橋のたもとにある公園です。魚の豊富さもさることながら目前にある明石海峡大橋のスケールに圧倒されます。
周辺にはアウトレットもあるので家族で行ってもいろいろな楽しみ方ができます。
アジュール舞子は東西に広い公園なので、アウトレットから歩ける範囲にも通称「温泉裏」と呼ばれる釣り場があります。だから家族でアウトレットに来て、男子チームは釣り、女子チームは買い物という別行動も可能。
いずれも24時間開放されておりいつでも釣りが楽しめますし、サビキ釣りをする初心者の方も多いので気兼ねなく楽しめると思います。
沖提という選択肢も視野に
沖提という、文字通り沖に設置されている堤防があります。もちろん船じゃないと行けない場所。
船に乗るなんて敷居が高すぎるなんて思うかもしれませんが、一度体験してしまえばなんてことありません。地続きの堤防と違って釣りをする人数も限られるので、初心者でもゆったりと釣りが出来るというメリットがあります。
選択肢はたくさんありますが、私のおすすめはムコイチこと武庫川一文字。避けて通れないトイレ問題も、ここであれば気にする必要なし。
釣りに慣れてきたらぜひ選択肢にいれてみてください。
釣り場は自分で開拓しよう
この他にも漁港など無料で24時間釣りが楽しめる場所はあります。
しかし大っぴらに釣りが許可されているかというとグレーな場所も多く、ここで紹介するのもちょっと躊躇するというのが本音。実際そういった場所でトラブルが起きて、その後明確に釣り禁止が掲げられてしまった場所はいくつもあります。申し訳ないですがこのタイプの釣り場はご自分でお探しください。
ここ数年で釣り禁止となった関西の釣り場がたくさんあります。禁止となった明確な理由は明かされていないことがほとんですが、マナー違反だろうと推測されることがほとんどです。
いずれにせよ周辺の住民やそこを仕事場とされている方々に迷惑をかけない、過度に騒がない、そしてゴミは持ち帰る。どんな釣り場であろうとこれが大事です。ごみ問題で釣り禁止になった釣り場はたくさんあります。未来に釣り場を残しましょう。
大阪湾の釣り情報ってどこから集ればいい?
ネットで情報を集める
そもそもこの記事にたどり着かれたということは、既に情報収集の手段としてネットを活用されている方だと思います。私を含め、個人のブログなどで釣り情報を発信している方もたくさん。
釣れ具合に少し過度な表現もあったりしますが、フィッシングマックスが発信している釣果情報も大変参考になります。「何かが釣れ始めた」という情報はとても有り難く釣行のきっかけになることもしばしば。
各釣り公園が出している釣果情報も参考になります。
四季の釣りは初心者向けの釣り番組
関西在住の人にとってはお馴染みのサンテレビ。ほぼ毎日のようになんらかの釣り番組が放映されています。その中でも初心者向けの釣りをよく紹介してくれるのが「四季の釣り」。
特に初夏から晩秋ぐらいまでの釣りのオンシーズンには、サビキ釣りなど初心者向けの釣りとそれに合った釣り場を頻繁にとりあげてくれます。
スポンサーである釣具メーカーや釣具店のPRが番組内で露骨に繰り広げられますが、謎に爽やかなナビゲーターの伊丹さんによる仕切りで気になりません。関西の釣り人は伊丹さんが大好き!
今までの四季の釣りはすべてYouTubeで観ることができます。
手っ取り早く関西の釣りを把握したければ最適な番組です。
書籍で釣りの知識を深める
情報の鮮度という点では他の媒体にかないませんが、まだまだ書籍も有用です。釣具はどんどん進化しているといえど魚の生態は今も昔も変わらないわけで、明らかに昭和に発行されたような古い本でも役に立つ情報があったりします。
私はもっぱら図書館で釣り関係の本を借りて読んでます。でも進化が著しいルアーフィッシングについてはなるべく新しい書籍を選んだほうがいいと思います。古いのは明らかに情報が古くて現状とずれている。
以前はここで釣り雑誌を紹介していたのですが、関西に根差した釣り雑誌はもう全て廃刊となってしまいました。残念ですが時代の流れですね。
覚えておくべきマナーやルール
釣り場では先行者優先など暗黙のルールが
マナーやルールというのは息苦しくて嫌なのですが、釣り場でなんとなく暗黙の了解になっているものもあります。
人気の釣り場は漏れなく混雑します。やむを得ず狭い隙間に入れさせてもうらこともあるはず。こんなとき「横に入れさせてもらっていいですか?」などの挨拶は非常に大事です。
また狭いところに入れてもらったにもかかわらず、周りの釣りを無視して仕掛けを投げるなどもNG。基本は先行して入っていた方の釣りに合わせないといけません。もちろん先に入っていたからといって何をしてもいいわけではないですが。
特に大阪湾は潮の流れが早いところが多いので、仕掛けを放っておくとどんどん流れて隣と絡むなんてことも日常茶飯事。潮の上流にいる人が仕掛けを上げたら自分が仕掛けを入れる、潮の下流に仕掛けが流れたら隣の人の領域に入るまでに仕掛けを上げる。空気を読まないといけません。
ゴミは持ち帰り釣り場をキレイに
海釣り公園として料金を取って運営されている施設を除いて、自分で出したゴミは自分で片付けて持ち帰るようにしましょう。釣りで出るゴミというのはエサの袋とか臭いものが多くて持ち帰るのが嫌なのはわかりますけど。
またサビキ釣りはどうやってもエサのアミエビを地面にこぼしてしまいます。こぼすのは仕方ないと思いますが放置はいけません。帰り際に必ず水で流して掃除をしていきましょう。そのために水くみバケツは必須です。
色々面倒なことではありますが、ルールやマナーは大事です。こちらも併せてお読みください。より詳しく記事にまとめています。
まずは一度釣り場へ行こう!
大阪湾で釣りを始めたい方へ伝えたい情報をまとめました。
「釣りを始めたい」という気持ちが何をきっかけに芽生えたかは人それぞれだと思います。もし興味をもたれたなら、まずは一度、手ぶらでもいいので釣り場を実際に訪れてみることをおすすめします。釣り公園でも見学するだけなら200円ぐらいで入ることもできます。
時期はなるべく魚が釣れている初夏から秋がおすすめ。よほどコンディションが悪くない限りは実際に魚が釣りあげられている光景が見られるでしょう。
そこで「楽しそう」と思えば今度は準備をして実際に釣ってみましょう。設備の整った釣り公園なら手ぶらで行ってもレンタルで釣具を借りられたり、魚を持ち帰るためのクーラーボックスも手に入ります。
この記事がきっかけで釣りを始められたならとても嬉しいです。