大阪湾で絶大な人気を誇るタチウオ釣り。その人気の理由は何でしょう?
要因のひとつとしてあるのが狙い方の多様さ。柔らかいワームから硬くて重いメタルジグまであらゆるルアーが通用する。エサ釣りも膨大な種類の仕掛けとエサが存在する。そして今なお新しい釣り方が開発され世に登場している。
そんな数あるタチウオ釣りの中で初心者はどれを選ぶべきか?とにかく最初の1匹を釣るのに最適な釣り方はなに?断言しましょう。それは波止からの「引き釣り」であると。
タチウオ釣りに興味を持ったあなた、引き釣りから始めてみませんか?
タチウオの引き釣りはどんな釣りなのか?
引き釣りはこんな釣り
まずはタチウオの引き釣りをざっくり100文字程度で説明します。
オモリと針が一体になった波止タチウオテンヤという専用仕掛けに小魚などのエサを付け、遠投してルアーのように引いてくる釣り。エサ釣りとルアー釣り双方のメリットを併せ持つ。古くから関西の堤防で盛んなタチウオの釣り方。
分かるようで分かりません。補足していきましょう。
まずは映像で引き釣りを知ろう
映像で見てもらったほうが手っ取り早いので、ダイワ公式のこちらをどうぞ。
タチウオの引き釣りにおいて誰の異論もなく聖地と呼べる武庫川一文字での釣りです。どういう釣りかなんとなく分かったでしょうか?なにやら簡単にポンポンと釣れてるように見えます。
数十年の歴史が証明する実績
引き釣りはタチウオの釣り方として歴史が長く、私の実体験をもとにすれば少なくとも40年ほど前には存在していた釣りです。(2023年時点)
私のタチウオ釣りのスタート、それは1980年代の中ごろに通った須磨海釣り公園でのタチウオ釣りでした。当時そこでほとんどの人が使っていた仕掛け、それが引き釣り仕掛けだったのです。当たり前のようにみんなその仕掛けを投げていたので、おそらくもっと前の70年代にはあったはず。
数ある釣りの中でも特に流行り廃りが多いタチウオ釣りの中で、40年以上も人気が続いているという事実。これは引き釣りが「釣れる釣り方」だということを証明しています。
テクニック不要!仕掛けを投げて巻くだけで釣れる
引き釣りを含んだタチウオ釣り全般にいえることですが、群れの密度が濃いなど条件さえ合えば高確率で目的の魚が釣れる釣りです。そこに魚が居さえすれば釣れる確率が高い。それでも釣法によっては最低限の慣れやテクニック習得が必要。
ウキ釣りやルアーは経験が必要になる
例えば引き釣りと同じエサ釣りであるウキ釣り。この釣りはウキが沈んでからアワセるタイミングが独特で慣れや我慢が必要です。
そしてルアー釣り。どんなルアーであれそれを生きているように動かすため最低限のテクニック習得が必要。そしてそれを実現できる一定以上のクオリティを持った道具が必要です。
引き釣りなら投げて巻いてくるだけ
しかし引き釣りならとりあえず仕掛けを前に投げることさえできればまずはOK。
あとは一定速度でリールを巻くだけで釣れる。とにかく釣るだけなら安い道具でも釣れる。リールを巻いているだけで自動的に魚が掛かってしまう「向こうアワセ」で釣れることもしばしば。
もちろん釣果を伸ばすにはテクニックの習得や経験の積み重ねが必要ですが、それは慣れてから追いかければいいこと。
ここで改めて断言します。波止からの釣りで最も簡単にタチウオを釣ることができるのが引き釣りだと!
引き釣りのメリットはエサとルアーのハイブリッドにあり
引き釣りだとなぜ簡単にタチウオが釣れるのか?それはエサ釣りとルアー釣りのいいとこ取りをしたような釣りだから。
生のエサだからアピール力がある
引き釣りは生のエサを使うわけですが、匂いや柔らかさなどルアーでは到底勝てない本物のアピール力を持ってタチウオを惹きつけます。特に食いが悪くなる夜はエサが圧倒的有利。
釣れるタナを効率よく狙える
タチウオはタナ、つまり魚が泳いでいる層を探り当てて集中的に狙うのが重要な釣りです。
引き釣りはルアーと同じ感覚でタナを攻めることが可能
ウキ釣りはウキからエサまでの長さを調整しそのタナを探り当て、そこを集中的かつ正確に狙うことができる釣り。しかし、海底に近いような深い層を狙ったり、頻繁にタナを変えていくのは苦手な釣り方です。
その点メタルジグなどの重くて沈むルアーならかんたんにタナを探れますし、あっという間に沈むから海底に近い深いタナを素早く狙うことができます。遠投が出来るから広範囲が探れるメリットも。
そしてこのメタルジグのメリットは引き釣りでも再現可能。急速に仕掛けを沈めて狙いのタナを探れるし遠投もできる。ルアーと同じ感覚で使うことが出来るのです。
引き釣りのメリット
ここまでに書いた引き釣りのメリットをいったんまとめましょう。
このように、引き釣りはエサ釣りのアピール力、そしてルアー釣りのサーチ力と手返しの良さというメリットを併せ持ったハイブリッドな釣り方といえます。
安い道具でも始められる
引き釣りを始めるために高価な専用竿やリールはさしあたり必要ありません。
あなたが持ってる初心者セットで釣れるかも
極端に言えば、15グラム、オモリ4号ぐらいの仕掛けが20メートルほど投げられる釣り具さえあればいい。それでとりあえず引き釣りが始められます。
まずはお試し感覚で、あなたが既に持っているかもしれない初心者用の竿やリールが使えるかもしれません。
そんな道具じゃだめだよという人もいるでしょうがちゃんと釣れます。周りに迷惑さえかけなければ何を使おうがいいんです。専用の道具は後から選べばいいんです。
今から道具を揃えるという段階であっても、1万円前後で引き釣りに必要な道具が用意できます。これは後ほど紹介しますが、引き釣り以外の釣りにも使い回せるコストパフォーマンス最高の組み合わせがあります。
波止用タチウオテンヤの選び方とおすすめテンヤ
引き釣りに必要不可欠な波止用タチウオテンヤ。
様々なメーカーからたくさんの種類が売られており、その選択肢は膨大。どうやって選べばいいのでしょうか?
引き釣り用テンヤの選択肢が多すぎる
近年のソルトルアー人気に押され、引き釣りはタチウオ釣りの中でどちらかというと地味で堅実という立ち位置でした。しかし近年人気上昇の兆しが見えてきています。
それまでは中小規模の釣り具メーカーからしか発売されていなかった波止用タチウオテンヤが、大手メーカーやルアーメーカーから発売されるようになってきたことからもそれがうかがえます。
大手メーカーの例を挙げると、2017年に発売され豊富なバリエーションとサイズ展開で売り場面積を席巻しはじめたダイワの快適波止タチウオテンヤSS。
2020年は、満を持してがまかつからも波止用タチウオテンヤが発売されます。
※2022年時点でたぶんこのがまかつのテンヤは廃番っぽい
2019年にはルアーメーカーのジャッカルから波止タチウオテンヤが登場。
同じくルアーメーカーであるメジャークラフトもエサ用の波止タチウオテンヤを発売。
タチウオシーズンになると関西の釣具屋ではこれらの製品が大きな面積を取って陳列されます。選択肢が多すぎて何を選べば良いのやら困るほどにたくさん。まず何を選べばよいのやら。
迷ったらダイワの快適波止タチウオテンヤ
そんな選択困難な状況の中、とりあえずこれを選んでおけば間違いないという引き釣り用テンヤがあります。それはさきほども紹介したダイワの快適波止タチウオテンヤ。
おすすめする理由はこちら。
バリエーション豊富
波止用タチウオテンヤの基本を踏襲したノーマルタイプから、頭に蓄光素材のプロペラが付いたド変態タイプまで、幅広いバリエーションがあります。
バス釣りのアラバマリグをタチウオ釣りに持ち込んだタチバマには度肝を抜かれました。
それぞれに違ったアピール力があるので、釣れない時間に使って試行錯誤できます。
ただ、引き釣りに慣れていくにつれ「結局ノーマルだけあればいいのでは」という結論に至る可能性は高いですが、変わり種のテンヤを使って釣るのもそれはそれで楽しいものです。
中でもチャター付きのものは手に伝わる振動でタナのキープがしやすく、初心者の方にはおすすめです。
こちらは快適波止タチウオテンヤではなく太刀魚ゲッターを例にした記事ですが、理屈は同じです。
幅広いサイズ展開
重めの23グラムから超軽量の3.7グラムまでサイズ展開が幅広い。
例えばタチウオが沖にいる明るい時間は重いテンヤを遠投し、タチウオの活性が下がった夜は軽量テンヤをゆっくりふわふわ引いて確実に食わせる。シチュエーションに合わせたサイズの使い分けができます。
めっちゃ刺さる針
サクサスというダイワ独自の金属コーティング処理技術があり、針先や回転する機構のある釣り具に使われています。
そのため、針先の刺さり具合が他メーカーのテンヤより明らかに良くなっています。このテンヤを使い始めたら、準備中やエサ付けの最中に一回や二回は自分の手に針先を刺してしまうでしょう。そのときに刺さり具合のヤバさを実感するはず。
まあまあ安い!高くはない
そして販売価格。だいたいひとつ400~500円から手に入るはずです。この価格、昔からあるテンヤより高いのは事実。でもシマノの太刀魚ゲッターに比べたら半分以下。というわけで高くはない!考えようによっては安い!
※2023年時点、物価高騰の影響か、このテンヤもノーマルタイプで800円ほどの店頭価格になってしまいました…ちょっときつい
どこでも買える
日本全国の釣具屋でダイワ製品を取り扱っていないお店はまずありません。
少なくとも引き釣りのメッカである関西圏の釣具屋なら、どこでも快適波止タチウオテンヤが手に入るはずです。なんせバリエーションが多いので全ての製品は並んでいませんが、よくあるサイズのテンヤなら間違いなく手に入るでしょう。(最盛期は売り切れも出るので早めに)
以上のことから、釣具屋でテンヤ選びに迷ったらダイワの快適波止タチウオテンヤをおすすめします。でもこれじゃないとダメというわけではありません。引き釣りに慣れたら他も試して自分好みのテンヤを探してみましょう。
エサの扱いがカンタンな太刀魚ゲッターもおすすめ
オーソドックスなテンヤとはちょっと違うのですが、シマノの太刀魚ゲッターも人気のある波止用タチウオテンヤのひとつ。
独自の構造でエサ付けのスピーディーさとエサ持ちの良さを両立させた、比較的新しいタイプの波止用タチウオテンヤです。
ただ、一般的な波止用タチウオテンヤに比べると倍以上の価格。根がかりなどで失くすと財布と心に痛い…。でもその価値はあります。
三宅商店のタッチポン陸も、新しいタイプの波止用タチウオテンヤとして定番の座を獲得しつつあります。
どのサイズのテンヤを選べばいいのか?
波止用タチウオテンヤには、同じシリーズ内でもいくつかのサイズが用意されています。
サイズの違いはオモリの重さの違いという認識でまずは問題ありません。仕掛け自体の長さや針の大きさが違うこともありますが、それはいったん置いときましょう。
市販されている最も軽いテンヤなら約3.7グラム、つまり1号サイズ。重いものは約30グラムで8号。
一体どういう基準でどのサイズを選べばいいのか?
時間帯ごとのタチウオ移動パターンを知る
それを知るための1つのヒント。それは1日におけるタチウオの移動パターンを知ることです。
一例として、昼から夜にかけてのタチウオの行動パターンをざっくりと図にしました。左から右へ時間経過しています。
通常、昼間は沖の深いところにタチウオがいます。これは基本的に陸から狙えないので船で釣るのが主流。テレビで見るタチウオの船釣りが夜ではなく明るい時間なのはこういう理由です。
夕方になるにつれてだんだん岸に寄ってきます。そして陸から近い海面付近で積極的にエサを捕食するのがいわゆるタチウオの時合い。通常は日没前後にそのタイミングが訪れます。夕まずめと呼ばれる時間帯です。
それから夜の間は陸に近い付近の海域をウロウロ。時合いほどの密度はないかもしれませんが、朝までずっと釣れ続くチャンスがあります。
朝はこの逆で、日の出前後に時合いが訪れ、日が高くなるにつれタチウオは沖の深場に去っていきます。
タチウオは夜行性だと表現されることがありますが、この行動パターン、捕食パターンを知れば、必ずしも正しいとはいえない表現だと分かります。
明るい時間は遠投できて速く沈む大きめサイズ
タチウオは暗くなるにつれて岸に寄ってくる。
ということは、夕方前ぐらいには陸からテンヤが届く射程距離範囲内にタチウオが入り込んでくる可能性があるわけです。そしてこの時点ではまだ海底に近い深いタナを泳いでいることが多い。
これを狙うには遠投ができて迅速に沈められるテンヤ、つまり重めのテンヤが有効。
これには20グラム以上のテンヤ、5号から6号ぐらいが最適です。それほど使えるタイミングは長くないですが、周りよりいち早くタチウオを釣りたいなら1つは用意しておきたいサイズ。
朝は沖に去っていくタチウオを追いかけるように、明るくなるにつれ遠投すれば釣れるチャンスがあります。
風が強い日、潮の流れが速い日にも重めのテンヤが有用です。
夜になったらゆっくり引ける小さなサイズ
タチウオの時合いが過ぎ、気が付けば太陽も沈んで真っ暗。
日が沈むとタチウオの活性が一旦落ちてのんびりモードに。こうなると早い動きの仕掛けにタチウオがついてこれなくなる。ゆっくりとテンヤを落とす、そして引くことが有効になります。また、足元で釣れたり意外なほどタチウオが岸に寄ってきているので、遠投する必要もなくなります。
ここでは10グラム、3号相当以下の軽いテンヤが活躍します。
20メートルぐらい沖の場所に軽く投げてから数秒だけ沈め、テンヤが浮いてこないギリギリの低速でリールを巻く。ちょっと止めたり動かしたり、群れからはぐれて弱った魚のようなトリッキーな動きを混ぜたり。
夜中のタチウオ釣りというとウキ釣り一択というイメージがあるかもしれません。でも軽いテンヤを使えば夜でも引き釣りが通用します。
ここ数年で軽いテンヤへの注目が集まっていて、今まで無かったような小さいサイズのテンヤが売られるようになりました。
万能サイズは15グラム4号相当
時間帯という要素以外にも、風の強さや潮の流れの強さに合わせてサイズを使い分ける必要があります。使うロッドによって最適なサイズも変わってきます。
というわけで、軽いのから重いものまで幅広いサイズのテンヤを用意しておけばどんなコンディションでも対応可能。ウキ釣りは夜しか通用しない、ルアーは明るいうちが有利だけど夜は苦手。でも引き釣りなら重さの異なるテンヤを使い分けることですべての時間帯に対応できます。
「だからといってそんな何個も用意できるか!初心者なめるな!アホー!」って思うよね。分かってる。
そんなあなたは、万能に使えるサイズをさしあたり1つ2つだけ用意しておきましょう。それは15グラム前後、4号相当のテンヤ。タチウオが最も釣れやすいまずめ時にも最適なサイズと言えます。
ダイワの快適波止タチウオテンヤなら「S」サイズです。
引き釣りのテンヤ選びに迷ったら15グラム前後4号相当を選ぶ。これでいつでもどこでも戦える。
なお、根掛かりしたりタチウオの歯に切られたりでテンヤを失うことは普通にありますので、必ずいくつかスペアを用意しておきましょう。
引き釣りに使うロッドとリール
どんなテンヤを選べばいいか分かったところで、次はこのテンヤを投げるためのタックル、ロッドとリールを考えていきましょう。
テンヤが投げられるタックルならOK…だけど
先ほども書きましたが、極論を言うと20グラム程度までの仕掛けが投げられるタックルがあれば引き釣りを始めることが可能です。
例えばサビキ用に使っている磯竿とリール。初心者用チョイ投げセットに入っていたコンパクトロッドとリール。トラブルなくそれが使えているなら、まずはそれをそのまま使うことができます。新しく買うのはもったいないから手持ちの道具で試しにやってみようというならアリな選択です。
そんなタックルじゃ釣れないよなんて言う頭の固い人もいるでしょうが、テンヤを投げた先にタチウオがいれば釣れます。周りに迷惑さえかけなければ何を使ったっていいと思います。
私自身、サビキ釣りに使っていた3号の遠投磯竿で引き釣りをやっていた時期がありました。そしてそれでちゃんとタチウオが釣れてました。竿の長さも4.5メートルあったんで、その辺のルアーマンより遠投できてました。
でも磯竿だと柔らかすぎてアタリが分かりにくい。エサ釣り用としてリールに巻いていたナイロンラインも感度が悪くてアタリが分かりづらい。重いから疲れる。なんだかよく分からないうちに釣れる。それに気づいたのは、引き釣りに合ったロッドを選び、そしてPEラインを巻いたリールを使い始めてからでした。
リーズナブルかつ万能に使いたいならMLクラスのルアーロッド
有り合わせのタックルでも引き釣りは出来ますが、やっぱり使いやすいタックルを選んだほうが釣果も上がるし釣り自体も楽しめます。
ちなみに昭和末期から平成初期の引き釣りには投げ竿が多く使われていました。当時は投げ釣りが流行っていたからみんな1本や2本は投げ竿を持っていたのです。遠投できるし硬くて掛けやすいから定番だったのでしょう。
時代は変わって近年。今の引き釣りはルアーロッドを使うことが常識となっています。ルアーロッドも多種多様で色々なものが使えますが、ML(ミディアムライト)からM(ミディアム)のシーバスロッドやショアジギングロッドが使われることが多いと思います。
その条件に当てはまるロッドをなるべく低価格でコストパフォーマンスが高いという観点で選ぶと、入門用のルアーロッドとして人気のルアーマチックS86MLがおすすめ。
こちらの記事で詳しく解説しています。
引き釣り以外にもいろいろな釣りに使えるので、今から釣りを始める初心者なら買って損はありません。
釣りジャンルの専門化が進んで引き釣り専用ロッドというものも販売されるようになってきました。
しかしこういった専用ロッドは引き釣りに慣れてからこそ価値が分かるもの。汎用ロッドで釣り慣れたあとに検討すればいいでしょう。
2500~3000番台のスピニングリールにPEラインを巻く
さっき紹介した引き釣り用のロッドに合うのは2500~3000番台のスピニングリール。他のいろいろな釣りにも応用が利く万能サイズです。
おすすめはシマノセドナ2500S。
価格と性能のバランスがとれた、入門機で最もコストパフォーマンスが高いリールのひとつといえます。末尾のS品番はシャロースプールという溝の浅いスプールを搭載したリールで基本的にはPEのような細いライン専用。先に紹介したルアーマチックS86MLとの相性も抜群。
このリールに巻くPEラインも低価格かつ高コストパフォーマンスという観点で選ぶなら、同じシマノのピットブルが第一候補に挙がります。
太さは1号前後を選べば問題ありません。タチウオだけ狙うなら150メートルで十分です。セドナ2500Sなら0.8号150メートルがぴったり無駄なく巻けます。
ナイロンラインに比べてPEラインは高価ですが、最近は安くて使用感に問題ない性能を持ったPEラインがたくさん出てきています。一流メーカーから発売されているPEラインが1,000円程度で買えるなんて数年前までは考えられなかったこと。
PEラインは扱いが難しそうだから避けたい…というのであればとりあえずナイロン3号あたりで試してみてもいいと思います。PEラインが一般的ではなかった20~30年前はみんな当たり前にナイロンラインで引き釣りをしてましたし。
でもナイロンとPEはラインを通して手元に伝わる情報量が桁違い。伸びが少ないPEなら繊細なアタリや潮の変化、海底地形も感じ取れる。つまり情報の解像度が違う。ブラウン管テレビと4Kの液晶テレビぐらい違う。ゲームボーイとスイッチぐらい違う。PS2とPS5ぐらい違う。
その違いは釣りの楽しみにつながります。潮の動きや海底の地形、魚からの反応がよりはっきり分かるようになり、「釣れた」が「釣った」に変わります。「掛かった」が「掛けた」に変わります。
令和版!引き釣り仕掛けの全体図
ロッドとリール、そしてそこに巻くラインまで選びました。
ここからはPEラインの先にある仕掛けを順に見ていきましょう。まずは全体図を見て大まかなイメージをつかんでみてください。
ここ数年の流れとして、従来は常識だったワイヤーリーダーを使わないセッティングが増えてきました。市販の仕掛けでもワイヤーリーダーがついていなかったり、あるいはその代わりに太いナイロンリーダーがついているものが発売されています。
PEラインの先には極太のリーダを結束
リールから出したPEライン。
通常はこれとテンヤとの直結はせず、伸縮性がある太めのリーダーをPEラインの先に1メートルほど結束します。太めのリーダーを使う理由は、キャスト時やタチウオを掛けたときのショックによるラインの破断、そしてなによりタチウオの歯による切断を避けるため。
素材の違いなどリーダーにも色々選択肢がありますが、引き釣りにおすすめなのはナイロンリーダー。
太さは40lbから60lbぐらいの極太サイズ。普段の波止釣りではなかなか見ないであろう、素麺ぐらいの太さ。タチウオの引きは青物より弱いので強さ的にはオーバースペックなのですが、容易に切られないためにはこの太さが必要です。
同サイズのフロロカーボンリーダーでもいいのですが、ナイロンにはこんなメリットがあります。
あえてナイロンリーダーのマイナス面を挙げるとすれば、フロロに比べると水分による劣化が早いため交換時期も早くなるということ、あと歯による破断に対してフロロより弱いことぐらい。
結束がどうしても苦手でなるべくやりたくないのであれば、長持ちするフロロでも何ら問題ありません。
タチウオの歯による切断に対抗するため40lbから60lbという極太のリーダーを使うわけですが、これでも切られるときはスパッと切られます。個人的な経験だと数十匹釣って一回あるかないかぐらいの頻度ですが。どうしても心配ならこの先にワイヤーリーダーを付けましょう。
ただ一般的な見解として、ワイヤーリーダーがあると食いが落ちる、アタリが減るということが定説となっています。メリットとデメリットをふまえてワイヤーの利用は各自ご判断を。
なおPEとリーダーの結束はFGノットが最適です。なにせリーダーが極太なので、リーダーに結びコブができるノーネームノットのような結束は向いていません。ここでは結束方法を省略させてもらいますが、頑張ってFGノットをマスターしましょう。ノットアシストを使うのが一番近道です。
道具を使わないのなら「堀田式FGノット」がおすすめ。
タチウオを釣り上げたあとは歯でリーダーが傷ついている可能性があるので、その部分はスパッと切って結び直しましょう。そのために、少し長めにリーダーをとるのがおすすめです。私はいつも1メートルのリーダーを結束しています。
リーダにケミカルライトを装着
タチウオ釣りの定番アイテムのケミカルライト。
ルミカのケミホタルが定番ですが、最近はダイソーなどでも安く売られています。
これは「タチウオに対して集魚効果がある」ということでタチウオ釣り全般で当たり前に使われているのですが、実際のところその効果のほどはよく分かりません。少なくとも私の実感としては。全く同じ条件で有る無しのテストをしたわけでもないし。
集魚効果の真偽は一旦置いておくとして、引き釣りにおいてのケミカルライトは仕掛けの着水位置と水面下の位置を確認する目印として確実に役立ちます。トラブルを避けて釣果をあげるためには夜釣りの必須アイテムといえます。
タチウオが釣れる釣り場は例外なく混雑しており、投げた仕掛けが隣と交差することもよくあります。しっかり着水した位置を確認しておかないと、他人の仕掛けを引っ掛けたまま回収してしまうなんてことも。ケミカルライトがあれば着水位置がしっかり分かります。
また、水面に近い浅いタナを狙いたい場合、海面下でボヤッと光るケミカルライトをその目印にすることができます。仕掛けの回収時、たとえ真っ暗闇であっても、ケミカルライトが光っていれば安全に回収できます。
ケミカルライトのサイズもいろいろありますが、夜に遠投して視認できるサイズは50を目安に。それより小さい25と37は遠投するとほとんど見えません。
もう一回り大きな75も使えますが、大きすぎてアクションに影響がでる可能性があります。やはり50が最適です。
メーカーによって透明パイプか専用ホルダーが付属しているので、それを介してリーダー上に取り付けます。取り付け位置はテンヤから50センチぐらいを基準に遠ざけたり近づけたり試行錯誤をしてください。アタリが無い時に調整する要素のひとつです。タナと同じくその日によって正解が変わる可能性があります。
リーダーに結んだスナップでテンヤと接続
先に書いた通り、シチュエーションに応じてテンヤのサイズを変えると効果的、それは既に分かってもらえていると思います。
釣れないときはいろんなテンヤを付けたり外したりローテーションして試行錯誤をするべき。そんなテンヤの交換にいちいちラインを結び直してると大変なので、ルアー用のスナップをリーダーに結んでおきましょう。
20kgぐらいの強度があればタチウオ用としては十分です。
テンヤにつけるエサの選び方
竿もリールも選んだ!ラインの先に付ける仕掛けも大体わかった!テンヤ選びもバッチリだ!あとはテンヤにエサを付けて海へ放り込むだけ。
では肝心のエサ、何を選んだらいいでしょうか?
最強の引き釣り用エサはドジョウ
引き釣りのエサとして最強なのはドジョウです。
海釣りなのに淡水のドジョウを?という疑問は誰しもが最初に持ち、そして試しに使ってみたらばその最強の意味が理解できるはず。それじゃあドジョウ最強伝説を紹介するぜ!
パネェ!
地域と時期は限定されますが、必要な時に安く簡単に手に入ってエサ持ちがいいというは確か。あとはタチウオに聞いてみないと分からない。
あえて上には書きませんでしたが、魚体が棒状でシンプルな形なので遊泳姿勢を安定させやすいメリットもあると思います。体高が高い魚を適当にエサ付けしちゃうとクルクル回転したりしますし。
しかしドジョウは基本的に生きたまま売られるエサ。生き餌を取り扱っていない釣具店にはない可能性があります。冷凍ものもありますが、関西圏以外の釣具屋で手に入るのかは不明。
そしてエサとして使うには生きている状態のドジョウを締めて動きを止めてから、ヌルヌルと戦いつつテンヤに付ける必要があります。現地での締め方としては地面に叩きつけて気絶させるという野蛮な方法も。なんにしろ自らの手で半殺しにしてから針に付けるというフェーズがあるので、そこに抵抗がある人もいるでしょう。
初心者にはキビナゴをおすすめ
ドジョウの効果は分かったけどちょっと敷居が高い。もっと気軽に始めたい。
そんなあなたにはキビナゴをおすすめします。柔らかくてエサ持ちが悪いというデメリットがある以外、ドジョウと遜色ありません。
冷凍のショーケースで凍ったまま売られているエサなので、生き餌を取り扱っていない釣具屋でも確実に手に入ります。値段も1回の釣りで使う分なら500円ぐらいで買えます。
魚屋でも食材として売っています。関西では馴染みがないですが、刺身や天ぷらで食べると美味い魚だからです。そして生のキビナゴが手に入ったなら、ぜひ自家製塩締めにしてください。そうすることでもっと安く、もっとエサ持ちがいいキビナゴを作ることができます。
余った分は再度冷凍すれば次回以降も使えます。
引き釣りの仕掛けに取り付けられるならいろいろなエサが使えますが、まずはキビナゴから始めてみてはいかがでしょうか。引き釣りにしか使えないドジョウと違ってウキ釣りにも使えますし、足元でガシラやアナゴを狙うエサとしても使えます。
その他に使える引き釣りのエサ
その他、サビキで釣れた小イワシなんかも使えます。その日その場で釣ったカタクチイワシなんかは最高のエサになります。そのカタクチイワシを追ってタチウオが接岸するのだから、これ以上ふさわしいエサはありません。
余談ですが、昭和末期に須磨海づり公園で引き釣りをしていた時は、売店で売ってる冷凍された小アジが定番エサでした。あんな体高が高い魚をテンヤにつけて針金を巻いていたのです。今どきそんなエサを使ってる人は見かけませんが、それでもちゃんと釣れてました。
実践!引き釣りの釣り方マスターしよう
ここからは釣り場での引き釣りのやり方を具体的に説明していきます。投げ方から取り込みまで順をおって。
テンションフォールでテンヤを沈める
まだ明るい時間、日没前の狙い方を例に解説します。これを覚えて応用すればどの時間帯にも通用します。
日没前は沖からタチウオが接岸しつつある時間帯。タチウオがどれだけ岸に近づいているか分かりませんが、まずは出来る限りテンヤを遠投しましょう。
海面にパシャッと着水したら、一旦海の底まで沈めてしまいます。沈め方には2つの方法があります。
着水後もそのままリールのベールを開いてラインを放出させつつ沈めるのがフリーフォール。そのままほぼ垂直方向に落下するので距離がかせげます。
着水と同時にベールを戻してラインの放出を止め、ラインを張った状態で沈めるのがテンションフォール。ラインに引っ張られ手前にカーブしつつ落下するので、どうしても仕掛けが寄ってきて飛距離をかせぎにくい。
タチウオ釣りにはどちらも有効なのですが、ラインを緩めたフリーフォールはタチウオの歯に切られてしまうリスクが高まります。またフォール中にアタリが出ることもあり、ラインが緩んだフリーフォールより、ラインを張ったテンションフォールの方が格段にアタリを感じやすいしアワセやすい。まずはテンションフォールで沈めてみましょう。
テンションフォールなら、次に説明する「底をとる」ということが容易になります。
テンヤが底につくまでの秒数をカウントする
テンションフォールで沈めたテンヤはやがて海底につきます。
その海底についたということを知るのが重要なポイント。これを「底をとる」といい、引き釣り以外にも様々な釣りにおいて必要な情報になります。
底についた時点でラインを通した反応が返ってきます。ピンと張っていたラインが緩む、フッと竿先が軽くなって持ち上がる、手元にストンという感覚が伝わるなど。風が強かったり潮の流れが速かったりすると分かりにくいですが、集中してそれを感じ取ってください。
この底を取った際の反応を得るには、ナイロンラインよりPEラインの方が圧倒的に有利です。また、安物より高価なロッドの方が分かりやすい。
底をとるのに慣れたら、今度は着水から着底までにかかる時間をカウントしましょう。
遠投をした場合、京阪神の波止であれば4号のテンヤでおおよそ20から30秒で底に着くはず。これでそのポイントの海の深さを知るヒントが得られます。とはいえそこが水深何メートルかという具体的な数字を知る必要は全くありません。
このカウントは水深そのものを測るのではなく、自分なりの物差しを初期設定する作業と考えてください。
例えば着底まで10秒かかったとしましょう。この時点であなたは水深を10等分する物差しを得たことになります。ちょうど真ん中の中層を狙いたいなら、着水から5秒経った時点でその層に仕掛けが落ちたことになります。海底すれすれを狙いたいなら、8秒や9秒を目安にすればいいわけです。
弧を描くカーブフォールなので厳密に水深を等分したことにはなりませんが、細かいことはまず置いておこう。秒も正確である必要はなく、一定のテンポでカウントできればズレてても構いません。
タチウオを狙うにはタチウオが泳いでいる層、つまりタナを知ることがとても重要。何度もトライすることでアタリが多いタナを見つけ、その日その時に狙うべきタナを絞り込むことができます。そして集中的にそのタナを狙うことが可能になります。
海でも川でも、ルアーをはじめとした色々な釣りに応用できる「底をとる」というテクニックと「カウントダウン」。釣果を上げるには必須です。必ずマスターしましょう。
明るい時間は底のタナから探る
まだ日没まで時間が残された明るい時間、あるいは日の出から1時間ほど経った時間。その時点ではタチウオが沖の底にいる可能性が高い。
この場合、底から狙いを定めていくのが効果的です。ここでさきほどのカウントが役に立ちます。例えば10秒で着底していた場所なら、着水からカウント8秒9秒ぐらいのタナを狙いましょう。海底スレスレで仕掛けを引くことができます。
2~3回投げてアタリがなければカウントする秒数を減らしていき、段階的に上のタナも狙っていきます。なければまた底に戻って徐々に上げていく。この繰り返しです。
時合い以降は海面に近いタナから探る
日の出日の入り前後や暗い時間は、海面に近く浅いタナにタチウオが回遊している可能性が高まります。
着底までのカウントは一旦忘れて、こんどは着水からの秒数でタナを探っていきましょう。
時合いであれば、着水から5秒以内ぐらいの浅いタナで釣れることが多い。その範囲のタナを集中的に探ってスピーディーに攻めてきましょう。タチウオの時合いは短かいと10分程度で終わります。時間との勝負です。
また、暗い時間は遠投したテンヤを追って足元付近までタチウオが追いかけてくることがあります。最後まで気を抜かず、仕掛けを回収する直前までチャンスがあるということを意識してください。仕掛けをあげた直後に水面を見たら、タチウオがプイっと沖に引き返していってしまう光景をよく見ます。
基本はまっすぐ引く「ただ巻き」から
テンヤを引いてくるタナを決めたら、あとは引き釣りの名の通り引いてくるだけ。
初心者はまずは実直に一定速度でリールを巻いてテンヤを真っすぐ同じスピードで引っぱってきましょう。いわゆる「タダ巻き」という、これもれっきとしたテクニックのひとつです。同じタナを引いてくる、海底あるいは海面と平行に引くということを意識して。ただ単に巻くだけといっても意外と難しいテクニックです。
リールによってラインの巻取り量が異なったり潮の流れで浮いてきたりするのであくまで目安ですが、一秒間にリールのハンドルを一回転というペースがひとつの基準。もちろんこれは潮の流れや仕掛けの重さによって変わってきます。
YouTubeなどで引き釣りの動画を見ていると、名人らしき人が竿先をちょんちょん動かしたり止めたり、いわゆる誘いをかけていたりします。もちろん名人がやって実績を上げているからには有効なテクニックであり私自身もその重要性は理解しています。誘いが必須のときもあります。
でも最初は一旦忘れましょう。
とにかく初心者は真っすぐ一定速度で同じ層を引いてこい!まずはそれでいい。誘いをかけるのはそれが身についてから。
疑わしきアタリはアワセよう!
見事タチウオが泳いでいるタナを探し当てたとします。そして仕掛けにタチウオがアタックしてきました。タチウオのアタリはどんな感じで手元に伝わるのでしょうか?
根掛かりのようなアタリは釣れる確率が高い
最も分かりやすくそしてフッキングが成功しやすいアタリ、それは根掛かりのようなガツンというアタリ。本当に根掛かりしたのかと思うぐらい、ぴたっと仕掛けが止まってリールが巻けなくなります。
このパターンの場合、勝手に針が掛かっている「向こうアワセ」になっていることが多く、そのまま高確率でタチウオを釣り上げることができます。
ゴツゴツという強いアタリはあわせよう
もう一つのパターンはゴツゴツと強い感触が連続的に手元に伝わるアタリ。
タチウオがエサを咥えて頭を振っている反応です。惜しくも掛けられず仕掛けを回収すると、タチウオの歯でエサがボロボロになっていることが多いはず。この場合、エサの咥え方によっては掛からないこともありますが、とりあえず竿をあおってアワセを入れちゃいましょう。掛からなかったとしてもそれは運。仕方がない。
急に軽くなるのもアタリ
そしてこれは感知するのが難しいのですが、テンヤが着底してないにも関わらず、フワッと軽くなって竿先が持ち上がるアタリがあります。タチウオがエサを咥えて上や手前に泳いできているわけです。急いで巻き取ってアワセる必要があります。
とにかく初心者のうちは違和感があればアワセましょう。
小さなアタリは間をおいてみよう
ただ、これはどうなんだろう?という小さな違和感を感じるアタリも感じるはず。こういった場合は、ほんの少しの間だけ引くのをやめて「食わせる」間をとってやるとフッキングに持ち込めることがあります。
緩めず巻いて抜き上げる
見事タチウオを掛けたら、いざ回収。リールを巻いて寄せていきます。
このとき針から外れたように軽くなることがよくありますが、ほとんどの場合タチウオは針に掛かったままです。手前に来るまではラインも気も緩めずリールを巻きましょう。緩めると針から外れたり、最悪の場合リーダーを歯で切られてテンヤごとさよならです。
竿をあおってから戻す途中にリールを巻くいわゆるポンピングではバラす確率が上がります。ラインのテンションが抜けた瞬間に針が外れやすいからです。ある程度ドラグを効かせた状態でゴリ巻き推奨です。
足元にタチウオの姿を確認したら、多めにラインを巻いて竿先とタチウオの位置を詰め、一気に海面から抜き上げます。基本的にタモ網は使いません。抜き上げ時にポロリと外れてしまうこともよくありますがこれもまた運です。避けようがありません。
言うまでもありませんが、タチウオの歯はカッターナイフのように鋭く、さっと触れただけでスパッと指が切れます。流血してしまうと時間の無駄になってしまいますので、細心の注意をもって釣れたタチウオを扱いましょう。
タチウオを掴んで固定するには、第一精工のワニグリップミニがおすすめです。
引き釣りで1匹目のタチウオを
初心者に最適なタチウオの釣り方として引き釣りを紹介しました。
これでまずは1匹目のタチウオを釣り上げて、その引きの強さ、生きたタチウオの美しさ、そしてタチウオの美味しさを堪能してほしい。どんどんタチウオ釣りにはまっていくことでしょう。
引き釣りに慣れたら他の釣り方にも挑戦してみてください。エサ釣り、ルアー釣り、それぞれ違った楽しみ方があります。そしてそこで得た経験はまた引き釣りにフィードバックできます。
ウキ釣りはタチウオを掛けるまで静かな釣りに見えますが、ウキに反応が出た時点でタチウオとの駆け引きが始まるスリリングな釣りです。これはこれで面白い。
釣ったタチウオは色々な食べ方ができます。塩焼きが定番で、あなたも食べたことがあるかもしれません。でも釣り人だからこそ味わって欲しいのは刺身。ひょろ長い魚だからさばくのが難しそう?いいえ、魚の中では簡単な方です。
とにかくタチウオを釣りたい!そう思ったらまずは引き釣りにチャレンジしてください!