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子ども用釣竿のおすすめはS86MLのルアーロッド

ロッド・釣り竿初心者向け釣具特集

子どもに使わせる竿として最適な竿ってどんな竿なんだろう?

子どもにいろいろなタイプの釣り竿を使わせて試していたところ「この竿使いやすい!」という明確なリアクションが返ってきた竿がありました。なぜ使いやすいと感じたのか考察すると、なるほどこれは子どもにピッタリだと感じるポイントがありました。

子どもに専用の竿を与えてあげようと考えてるお父さんお母さん。その助けになるべくおすすめの竿を紹介します。

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小学生の子どもが海釣り公園や堤防で釣りをする前提で

小学校4~6年生ぐらいの子供が使う竿

身長140センチ前後でも扱えるものを

単に「子供」といっても思い浮かべる年齢や体格は様々だと思います。

さしあたりこの記事で想定する子供は「小学校中学年~高学年」ぐらいということにさせてください。身長だと130~150センチぐらいでしょうか?それぐらいの体格の子供が使いやすい竿というのを想定しています。それ以上体格が大きいのであれば、今後のためにも大人と同じものを使わせたほうがいいでしょう。

海釣り公園や防波堤からの海釣りをする

堤防釣り 波止釣りができる竿

また単純に「釣り」といっても、海で釣るのか川で釣るのか、海で釣るにしても船に乗るのか陸から釣るのか選択肢は膨大です。

全ての釣りという釣りを1本の竿だけでカバーしろといわれても無理があるので、ここであつかう釣りは「防波堤や海釣り公園でやる釣り」を前提にしたいと思います。

いわゆる堤防釣り、波止釣りと呼ばれる釣りのジャンルです。

防波堤や釣り公園での釣りは、カンタンかつ確実に食べられる魚が釣れるので釣りの入り口として最適です。実際、釣り人口としてもこのジャンルの釣りをする人が多くの割合を占めており、家族でやる釣りとしてはベストです。

堤防釣りは家族での釣りに最適
堤防釣りは家族での釣りに最適

一本の釣竿を任せられるのは何歳ぐらいから?

小学校中学年ぐらいからが望ましい

話題がそれますが、親のサポートなしに子どもが一人で釣り竿を扱えるのは何歳ぐらいでしょうか?

息子と幼少の頃から釣りをしてきた経験からいうと、釣り場に連れて行って多少目を放しても大丈夫だったり、一人で竿を任せられるようになったりするのは小学校3年生ぐらいからだと思います。

小さな子どもに竿を任せるのは危ない

もちろんその子の個性によりますが、それより小さい子供だとなかなか言うこともきかず、落ち着いて釣りができません。釣り場は危険がいっぱいです。そもそも釣りって鋭利な針がついた棒を振り回す野蛮な行為だし、海に落ちたら簡単に死ぬ。大げさに言ってるわけではありません。

子供が言うことを聞かないから釣り場でイライラしている親御さんをよく見かけます。イライラのあまり「遊びに来てるんちゃうぞ!」と子供に怒鳴ってる人をみたことがあります。

「いやいや、遊びやろ~」というツッコミを心の中でしつつ、「分かるわ~」という気持ちも半分あったり。

最終的におすすめするのはこの竿

シマノのルアーマチックS86ML

6,000円台で買えるルアーロッド

長い記事になりますので、おすすめする竿を前もって紹介しておきます。

その竿とは「シマノ ルアーマチックS86ML」という竿。ルアー用の竿でシーバスロッドというジャンルに分類される竿です。日々価格が変動していますが、Amazonだとだいたい6,000円前後で手にはいります。

なぜこの竿が子供用としておすすめなのか、これからその理由を解説していきます。この竿への愛が抑えきれず、より詳しい記事も書いていますのでよろしければご覧ください。

子供用釣竿の選び方と必要な条件

先ほど挙げた「小学校中~高学年ぐらいの体格の子供が防波堤や釣り公園でやる釣り」という前提において、竿に求められる条件って何でしょうか?

子ども用の竿に求められる条件

自分の子供に竿を持たせた経験からそのポイントをリストにしました。

子供用の竿に求められる条件
  • なるべく軽いこと
  • 長すぎないと同時に短すぎないこと
  • トラブルを起こしにくいこと
  • 色々な釣りに対応できること
  • なるべく安いこと

ひとつずつ補足していきます。

なるべく軽いこと

当然ながら子供は非力なので竿が軽いにこしたことはありません。200グラムを超えちゃうと、子供にとっては「重い」の領域に入っちゃいます。

150グラムより軽いというのをひとつの目安にしましょう。

長すぎないこと

一般的に防波堤からの釣りに良く使われる竿は「磯竿」と呼ばれる種類の竿で、長さが4メートル前後のもの。4メートルを超える長い竿は子供の体格だと扱いにくみたいです。そりゃ大人だってそうですよね。体格に合わない長い竿は扱いにくい。

さきほどなるべく軽いことを子供用竿の条件に挙げましたが、竿が長ければ長くなるほど重心が手元から遠くなって実際より重く感じてしまいます。いわゆる「持ち重り」というやつ。そのため一般的な磯竿は子供にとって実際の重量以上に重く感じるはず。

短ければいいというわけでもない

じゃあ短ければ短いほどいいかというと、残念ながらそう単純なものでもありません。

例えば子供向けの釣りというとサビキ釣りが代表格です。

サビキ仕掛けはだいたい1.5メートルほどの長さがあり、堤防釣りの仕掛けとしては長いもの。また防波堤や海釣り公園からの釣りは、海面まで4~5メートルの距離があるのが普通です。

そんな釣りをする前提で1メートル台の短い竿を使うと、仕掛けを投入するのも魚が釣れたときに回収するのもたいへん。安全対策でフェンスがある釣り場だとなおさらです。ラインを手でたぐって魚を回収しないといけません。

短すぎず長すぎない、2メートル台というのを目安にしましょう。

トラブルを起こしにくいこと

磯竿のような穂先が柔らかい竿を不用意に振ると、竿の先がしなってピョンピョンと暴れてしまいます。ラインが竿先に絡み付いてしまったというトラブル、釣りをしたことがあるなら誰でも経験しているはずです。

丁寧に扱えば起こりにくい問題ですが…子供には通用しません!彼らは不用意です。仕方ない。

竿先が柔らかいからこそ得られるメリットもたくさんあるのですが、少し硬めの竿、つまりしなりが少ない竿を選ぶといいでしょう。

また、子供を含めて初心者がやりがちな竿のトラブルがあります。

それは夢中でリールを巻き過ぎて竿先のガイドに仕掛けを巻き込んでしまうトラブル。ガイドの径が小さな磯竿だとガイドに仕掛けが引っ掛かって、最悪の場合ガイドの破損や竿自体を折ってしまうトラブルに発展します。

多少仕掛けを巻き込んでしまっても大丈夫な、ガイドの径が大きめな竿だと回避できる確率が上がります。巻き込まないにこしたことはありませんが。

色々な釣りに対応できること

防波堤から出来る釣りは多種多様です。

安全で平坦な場所だから釣れる魚が限られているんじゃないかと思うかもしれません。しかし、防波堤はあらゆる魚が釣れて初心者からベテランまで受け入れられる間口の広い釣り場です。

だからいろいろなタイプの釣りが楽しめます。餌釣りはもちろんルアーで釣れる魚もたくさん。防波堤の真下に仕掛けを落とす釣りもあれば、遠投して沖を狙う釣りも。

理想を言えばその釣りのタイプに合わせた竿を選んで使うのがベストなんですが、そう何本も用意してられないですよね。でも好奇心旺盛な子供は色々な釣りをやりたがります。周りの釣り人がやっている釣りをみて「自分もやってみたい」と。

そんな子供の好奇心に応えられる、なるべくいろいろな釣りができるオールマイティな竿。そんな竿があれば理想です。

武庫川一文字から西を望む
堤防は様々な釣りに挑戦できる間口の広い釣り場

なるべく安いこと

子供だからどうしても不注意で竿を壊す確率も高くなります。これはもう仕方ない。我々大人だって子どものころは色々なものを壊してきたでしょう?

なのであまり高価な竿を与えるのは躊躇するし、子供にとってもプレシャーになるはずです。のびのびと自由に扱える竿を与えてやりたいところ。

じゃあ釣具屋の店頭でビニールパックに入れて売られている激安セットでいいかというと…それは正直おすすめしません。たとえそれが「子供用」という売り文句であろうと。

子供用の釣竿はシーバスロッドがおすすめ

自分の子供を実験台にして、子供に最適と判断した釣竿。

それは「シーバスロッド」です。

竿の中でもルアー釣りをするためのルアーロッドに分類される釣竿。主にシーバス、つまりスズキをルアーで釣るために最適化された釣竿です。これらがなぜ子供に最適なのか。

重量が100グラム台なので軽い

子供用の釣竿として必要な条件として軽いことを挙げました。少なくとも150グラムより軽いほうがいいと。

値段が高ければ高いほど竿は軽くなる傾向がありますが、シーバスロッドであれば安い竿でもたいていは150グラムを切る軽さです。

それぐらいの重さであれば子供でも十分に無理なく扱えます。

長すぎず短すぎず ちょうどいい長さ

同じく子供が使いやすい長さも2メートル台という目安を挙げました。

ほとんどのシーバスロッドは7フィートから9フィートという長さになっています。1フィートはおおよそ0.3メートルなので、2.1メートルから2.7メートルぐらいですね。

実際持ってみたら大人でも実感できると思いますが、非常に扱いやすい長さです。

トラブルが少ない

シーバスロッドは、磯竿に比べると竿先が硬い竿です。

その分、繊細なアタリを感じることが出来ないデメリットはありますが、竿を振っても竿先が暴れないのでラインが絡みにくくなっています。

また竿先のガイド、いわゆるトップガイドも磯竿に比べたら大きめ。万が一、リールを巻き上げすぎて仕掛けがガイドに入ってしまっても引っ掛かり難いので、壊れる確率も多少低くなります。

色々な釣りに対応できる

例えば磯竿でルアーを扱おうとすると、ほとんどの場合うまくいきません。竿先が柔らかすぎるため、竿をあおってルアーを動かそうとしても竿先がその動きを吸収してしまうからです。それゆえ磯竿でルアーを扱うのには無理がある。

反対にルアーロッドを使ってエサ釣りをするならどうか?

もちろん磯竿と比べてやりにくいところはありますが、サビキやチョイ投げなど、だいたいのエサ釣りはルアーロッドでも行うことが出来ます。

子供がいろいろな釣りに興味を持ってもこれ一本で広く対応できますね。

でもシーバスロッドの値段はピンキリ

子供用の竿の条件として「安い」ということを挙げましたが、シーバスロッドは値段がピンキリです。

有名ロッドメーカー製で数万円するものもあれば、無銘メーカーで数千円のものもある。しかし高価な竿は子どもに使わせるにはオーバースペック。壊す可能性も高いし、正直もったいない。

かといって安価すぎる竿は品質や耐久性に不安が。

そんな中、必要最低限の品質を保ちつつも安価なシーバスロッドがあります。

結論!シマノのルアーマチックが子供用としてベスト

オススメはシマノ ルアーマチックS86ML

子供用の釣竿としてずばりおすすめしたいのが、シマノから発売されているこのシーバスロッド、ルアーマチックS86MLです。

品番にある「S」はスピニングリール用を示すS。「86」は8.6フィート、つまりは約2.6メートルの長さということ。 「ML」はロッドのパワーを示すミディアムライトのMLで、ルアーロッドしては真ん中ぐらいのパワー、つまりは中ぐらいの硬さです。

重量は150グラムより軽い145グラム。例えばiPhone7が138グラムなので、スマホ程度の重さを想像してください。片手で問題なく持てる。軽いでしょ?

適度に硬い竿先で磯竿に比べるとトップガイドも大きい。だからトラブルも起きにくい。

コストパフォーマンスが高いロッド

そして気になるお値段は、ネットで買うという前提で5,000~6,000円ぐらい。

Amazonの商品ページを見てもらえれば分かりますが、Amazonでもそれぐらいの値段になっているはずです。

Amazonは生き物のように価格が変動しますが、5000円台前半なら買い時。

シマノから発売されている釣竿・ロッドは数え切れないほどありますが、その中でも一番安い価格帯です。これを安いといえるかは人それぞれですが、これぐらいの値段なら子供に持たせてもいいかなという価格じゃないでしょうか。

安いとはいえ世界に名をとどろかせる有名釣具メーカーのシマノ製。コストパフォーマンスは非常に高い。

まあ、見る人が見れば「安いパーツを使っているな」というのは明らかに分かるんですが、とても5,000円台で買えるロッドとは思えません。

試しにこの商品についているAmazonのレビューを確認してみてください。

レビューでの好評価がコスパの高さを裏付けています。

実際子供に持たせたらこんな感じ

身長130センチ台の子供にこのロッド「ルアーマチックS86ML」を持たせた様子がこちら。

 先ほど4.5メートルの磯竿を持たせた子供の写真を見てもらいましたが、それと同じ子供です。このほうが無理なく竿を持っていて、体格と長さのバランスもいいように見えるはず。

持ち手、グリップの長さも長め。だから脇に挟んで扱うと非常に安定して、かつ軽く使えるので疲れにくいです。

実際に使わせたら「これ軽くて使いやすいわ!」という単純明快な感想が返ってきました。しっくりきたらしい。

この竿を使って、サビキ釣り、胴突き仕掛けを使った探り釣り、ちょい投げ釣り、タチウオの引き釣り(テンヤ釣り)をさせてきましたが、いずれも好感触。なかでも初めて自分自身で釣り上げたタチウオには大興奮していました。

このロッドは28グラムまでのルアーに対応しています。オモリの号数でいうと7号か8号。これぐらいの重さが扱えるパワーがあれば、岸からやるだいたいのエサ釣りにも対応できます。

もちろんこの竿本来の役割であるルアーロッドとして使うのも問題なし。初心者向けの釣りからステップアップして、本格的なルアーフィッシングにも挑戦できます。この竿一本で。

以上のことから、シマノの「ルアーマチックS86ML」を子供に使わせる最適な竿として提案します。

もう少し長くていいならS90MLという選択肢も

同じルアーマチックシリーズで少しだけ長いS90MLというモデルがあります。これも十分に子供用の釣竿として使えます。

9フィートなんでおよそ2.7メートルの長さ。 若干重くなりますが、重くなるのは10円玉2枚程度。価格もS86MLとそれほど変わらないので、もうちょっと長いのが欲しいとか、S86MLが売り切れだったらこちらを選んでも全く問題ありません。

子供用として最適なリールは

紹介した釣竿はリールを取り付けて使うタイプの釣り竿です。リールがないと始まりません。選択肢は膨大なのですが、子供用という観点でひとつ選んでみます。

おすすめは「シマノ FX2500」

ルアーマチックS86MLに取り付けられるリールで、子供用にぴったりなのはこちら。

なぜこのリールが子供用に最適なのか。理由を挙げてみましょう。

シマノFX2500が子供用リールに最適な理由
  • メーカー製リールの中では最安クラスの2000円台
  • 激安リールと比べて使用中のトラブルが少ない
  • エサ釣りにもルアー釣りにも使える
  • 最初からラインが巻かれているのですぐ使える
  • 2500番という大きさと2.5号のラインは汎用性が高い

安いけどリールとして最低限の性能を備えている高コストパフォーマンスなリールです。

2500という番号がついていますが、とりあえずこれはリールの大きさや強さを表す指数だと思ってください。他には1000やら3000やらの番号がありますが、2500が最も汎用性が高く、いろいろな釣りに使い回すことができます。

これより安いリールも売ってます。しかし正直言って作りが悪いものが多く、使っているうちにラインがよじれたり部品が取れたりトラブルにつながりやすいものが大半。その点このリールなら大丈夫。必要最低限の性能が確保されています。

シマノという巨大釣具メーカー製だから故障時も安心。釣具店に持ち込めばちゃんと修理対応してくれます。

どのリールを選べば分からないなら、私は自信を持ってこのリールをおすすめします。もちろん子供だけじゃなくて大人が使うのもおすすめです。

電車釣行派ならダイワ「クロスビート」シリーズも

コンパクトなテレスコピックタイプ

先ほど紹介したルアーマチックシリーズはいわゆる2ピースのロッド。1本の長い竿を真ん中で半分に切ったものを繋げて使うタイプです。

例えばルアーマチックS86MLは2.6メートルなので、収納時はその半分の1.3メートル。子供の身長と同じぐらい。子供用の釣竿として紹介したものの、結構長いですね。自動車での移動ならいいものの、電車移動だと子供に持たせるのはきついかもしれません。

そこで検討したいのが振り出し(テレスコピック)タイプのルアーロッド。ラジカセのアンテナみたいに手元からスルスルと伸ばしていくタイプです。これなら4~5ピースのロッドになるので長さは1/4ほど。3メートル弱のロッドなら80センチ程度です。

ダイワの「クロスビート」シリーズ

実はテレスコピックタイプのルアーロッドは意外と少ない。そんな中でも一万円以下の低価格帯で買えるのがダイワのクロスビートシリーズ。

その中でも、ルアーマチックS86MLと似たスペックのクロスビート836TMLが子供用としておすすめです。

仕舞寸法が52センチとありますが、これは竿を縮めたときの長さです。これぐらいなら持ち運びも楽なはず。

リールもついた釣り竿セットを探しているならシエナコンボがぴったりです。

こちらの記事で詳しく解説しています。

子供にもちゃんとした道具を与えよう

自分自身に課せられた「子供に適した竿ぶ」という課題のこたえとして選んだ竿を紹介しました。必ずしもこれだけが正解ではないと思うので、ひとつの考え、ヒントとして参考にしてください。

私は日頃、いわゆるファミリーフィッシングを中心に釣りを楽しんでおり、周囲も親子で釣りを楽しむ人ばかり。でもたまに「いくら子供用だとはいえそんなおもちゃみたいな竿はどうなんだろう?」という光景を見ます。キャラクター物の竿とか。そういう道具を使うと当然釣りがやりにくい。たぶん大人が工夫して使っても違和感を感じるはず。

そんなことで釣りを嫌いになって欲しくない。だから「ちょっとだけ」いい道具を与えてあげて、釣りの楽しみを味あわせてあげたらいいんじゃないかなと思います。

その点、さきほど紹介した竿はちょうどいい。高くもないし安くもない。品質にも問題なし。

ちょうどいい道具を選んで子どもとの釣りを楽しみましょう!